ヴァイオレット

ヴァイオレット・エヴァーガーデン・5話。ドロッセルとフリューゲルという、なんかディズニーの方の自動式人形みたいな名前の小国二国。ツグミと翼、でしたっけ? まいいや。その和平の為に政略結婚せんならん小さなお姫様の代筆に向かうヴァイオレットちゃんである。こんな重大なお仕事やらされてエエんかいな、脚本ムチャじゃない? と思ったら数ヶ月も経っててちゃんと腕を上げているらしい。それやったらもう「愛してる」の意味も大体判ったんじゃないかなと思わんでもないが、それ以上に14歳ってとこに割とビックリした。お前若いな! てっきり18くらいかと思ってたよ。

公開恋文の通り一遍な内容をこなしたあとで、ヴァイオレットさんは姫様の心のモヤモヤに気付く。ほなワシらじゃのうてお前がラブレター書けや、向こうの代書屋もウチらの身内やさかいまかしとき…ってんで生な手紙のやり取りして大団円。無味乾燥な政略結婚かと思ってたら、向こうの王子様は結構なワイルドイケメンで精神的にも男前だったので単なるハッピーエンドである。よかったね! …あんなエエ男が向こうにいるなら多分、ヴァイオレットさんが居なくても何とかなった気はせんでもないが。あとラストにすっごく暗雲垂れ込めるヒキを用意してシメ。まあ元が戦闘人形ならそういうネタもあるわなあ。その直前まで上記の通り、かなりかみ合ったエエ話を提示しといて(おまけにカトレアさんがおっと思うくらいの・視聴者が初めて見るような・前半の無表情で顔をいじくるネタ踏まえた上での・微笑まで見せといて)曇り要素ぶっこみなので上下で効果は抜群である。

ドロッセルお姫様に中島愛、フリューゲル王子様に津田健次郎、お付きの女官に小山茉美というなんかすげえキャスティング。それぞれ最大限に良い演技してんのだが、特に中島愛の人はちょっと久々に聞いたけど初っ端判んなかったくらい「強気で弱気のお姫様」やってて感心した。かわいいよね。あとツダケンは「爽やかに笑う演技」が苦手のようだな!