アクティヴレイド

アクティヴレイド -機動強襲室第八係-・7話。初登場からこっち、ちょくちょくエンスーというかオタっぽい雰囲気を出していたはるかさんであり、その鉄オタとしてのパゥワーを存分に発揮したお話。犯人の意図に気づくのが鉄橋ジオラマだったり敵を無力化するのに線路のポイント切り替えを駆使したり説得を試みるにまず鉄オタ話から入ったり、と半ばムリクリ気味に鉄道趣味をテンコ盛りにしたお話である。クライマックスの情感タップリのシーンまで鉄道がらみの台詞だったので「念の入ったコメディやなー」と思ってたら、その相手の人があっさり殺されてしまってなかなか後味悪い。こういうのも谷口監督のテイストにあるあるやよねえ。

内部統制の取れてないロゴスさんご一統はともかく、鉄道とあともう一つのお題は毎度の政治介入ですね。凶悪犯に相対し対処するにしてもいちいち各部署の許可と承認をとりつけないとどうしようもない、という公務員ヒーロー。その上都知事さん辺りになるとテメエの政治活動をエエ方に導くために積極的に活動つぶしさえしていらっしゃる。しかしそんな状況にただ振り回されるだけじゃなく、こっちもこっちであの手この手やらかして凌いでいるという「オトナの世界」的なアプローチは例の如く。今回の「航空法でムリ」とか、ムリヤリにも程がある姑息な対処でエエなーと思いました。

割と悲劇な今回の敵役さんに子安武人。何でもできる人だけど今回は懊悩を抱えた根が善人のおっさん、というちょっと珍しいタイプかもしれん。谷口監督キャラの印象はあんまりないなあ…と思ったがプラネテスのユーリが居たか。