RDG

RDG レッドデータガール・8話。マナツさんが馬と去ってったのでイズミコさんがなんとかしようとする話。今までいろいろお世話になったし、何もできない自分がお返しできるのはこの機会しかない…ってのは彼女らしい意志の発露方法ではある。劇中でも言うてたが、優柔不断で弱っちいように見えて妙なとこで強さを見せるのよね、彼女。それは多分、今回出てきた姫神様の力とは独立の、彼女自身の強さなんだろうけども。やっぱ何やね、視聴メインターゲットの想定がよう判る感じやよね。

てことで今回はほぼマナツさん/マスミさんが引っ込んだ謎世界が舞台となる。今「舞台」っちうたけど、何やら現実とは様相が異なる雰囲気のこのシーケンスに対しては案外合致した比喩かもしれない。天岩戸よろしくイズミコさんの舞はあるし、姫神様への早変わりもあるし、大きな舞台装置使ってのスペクタクルもあるしね。舞を舞うに当たってマスミ/マナツさんに扇を所望し、すっと出てくる辺りの「そうなってんだからしょうがない」的な当たり前さも異界っぽさ、あるいはちょっとした寓話っぽさの発露に思える。相楽さんにハネ生えてたのもその残滓っぽくはあるが、「気のせいだ」で済ませちゃうのはちょっとおもろかった。気にしろよ!

とまあ異界っぽい雰囲気だからってのもあるか知らんが、今回もなんか話の立て込み具合は気になった。パクロミ母さんが出てきてすぐ引っ込んだシーケンスとか、なんかよう判らんでした。その上でイズミコさんと相楽さんがお互いに「お前唐突やねん」と言いあってんのは自己言及ギャグにも見えちゃうよ。あなたたちだけじゃなく、物語そのものがちょっと唐突なとこあんですよ。いいけど。