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RDG レッドデータガール・7話。宗田のマユラさんに試された相楽さんの話、実は日本史研究会だったので安心したりしなかったりした話、マナツさんのお馬さんが亡くなりそうなので宗田兄弟が揺れる話、その他その他。ここ数話ほどどうも急ぎ足で話が進んでる感があるが、今回もまたそういう印象が強かったりした。後半の馬の死の近辺はそれでもできるだけ余韻と間合いを取っていたのだけれど、やっぱこの辺もちょっとふくらませてじっくり語った方が良かったんじゃないか、とか思ったりする。

あとまあちょっとした違和感ね。例えば前半のマユラさんによる相楽さんの力量計測シーケンス、先週〜今週の演出上ではなんかツンケンとマジになってる雰囲気なのに、いざ終わってみれば当人たちは別にそれほどギスギスしてなかったりして…どうもその、劇中と見てるワシとの間には、物事の重大加減のスケールにおいてちと乖離がある感じがする。急ぎ足な展開だけでなく、その乖離もあっておいてけぼり感が強いんだよな。…ラストでいきなり幻の馬にのってどっか行っちゃったマナツさんがその嚆矢っちうかなんちうか。

ま、そういう演出の違和感はあるけれど、何か超常的で普通の人間世界とは別の「異界」っぽい雰囲気を醸し出してる面々を見ること、それ自体はおもろいのではあるんですがね。今回であればせいとかいちょの舞のシーンがそう。この作品、舞踊的な要素を全面に出してきてることが多いんだけど、確かに所作をキッチリしたこういう動きはどこか常ならぬ風情がモヤモヤとあったりする。アニメというメディアの限界はあるにしても、だが。