たまこまーけっと/新世界より

たまこまーけっと・6話。夏もそろそろ終わりそうな頃、商店街を襲う恐怖の時間。ああ怖い怖い。ってことでオバケ屋敷やってうまくいったり怖かったりヘボかったりする話。なんというか、ホンマベタでジェントルなバカコメディの文法に忠実な作品だよな。カンナさんがしかけた恐怖演出の種明かしの「ちょっと無茶じゃないかな」って感じさえもベタ。にしても全体的に作品上の刺激が弱すぎないかって懸念が無きにしも非ずだけど、個人的にはこのまんまずるべたーっと行って欲しいなって思うの。ダメ?

何度か出てきてはそのまんまになってた、デラさんの郷里のお人が出てくるようだ。褐色肌のお嬢さんはなかなかエエ趣味してると思うが、さてあの異分子がこのベタ商店街にどう介入してどうドラマを作るのやら。鳥の人だけでは異分子効果が弱いってか? でもデラさん、お嬢さんたちを送ってったり気遣いの言葉をかけたり、普通にエエ人やよね。山崎たくみ声だし。

新世界より・19話。バケネズミの奇襲を受けたご一統は要請を受けて病院へと向かう。サキとサトルに加えて向こう見ずの侮り兄さん・気弱で事なかれのヘタレおじさん・思いつめて余裕の無いお嬢さんと、こういうケースのパーティとしては理想的なラインナップである。そしてそれぞれこちらの期待に違わぬ行動と結末を迎えてくれるのは律儀なことでございます。

いやホンマ、病院で生存者見つけて逃げ出すのどうのの辺りはかなり純度の高いドッキリホラーになってて、妙にエエ作画で動く…別の言い方すれば不安定な絵柄と相俟ってなかなかコワい。お約束の「まておかしい静か過ぎる」や「俺は単独行動させてもらう」なネタが出てきた時はついほほが緩んでしまったよ。

さて。バケネズミ(ヤコマル)たちの秘密兵器、切り札はあの人間(のようなもの)ですな。人に対して攻撃抑制が働かない、てことは悪鬼なんだろうけど…マモルでもマリアでもないとなると、その正体やいかにってとこか。例の図書館が過去の問題人間たちの遺伝子でも所有してたりするとか? ま、それはそのうちジャジャーンと明かされることでしょうけどな。