たまこまーけっと/新世界より

たまこまーけっと・5話。季節は進んでもう夏空、プールと臨海学校でゴーである。たまさんの水着と聞いてモヤモヤしたり、ミドリさんの思わぬ妨害に遭ってウロウロしたり、デラさんにラブの教えを請うてガッカリしたり、のモチゾーさんが判りやすくてヘタレでいじましい。まあこのモっちゃんは典型的なヘタレ幼馴染キャラなんだけど、そんな彼に対して割と真正面から悋気をぶつけてくるミドリさんが結構、特異よね。

いやね。世代的にもアニメというジャンル的にも、百合っぽいアプローチってのはよくあることなんだけど、このアニメの場合はそれ以外のキャラやセッティングが意図的にオーソドックスで古臭いので、相対的にミドリさんの情感ってのがぽこっと持ちゃがってんのだよね。コメディに流れるでもなく、後景に下がるでもなく、そのままそこにある。なんか面白い。

視点変えると、モチゾーとミドリににとっては何だ、無自覚で無邪気な女神さんのたまちゃんに振り回される恋の下僕、っちう構図ですかね。ふうむ、ヘタァしたらこれ、二人とも恋に敗れちゃった後に戦友的な関係になっちゃったりしそうな勢いでもあるな。いやまあそれはコッチの勝手な感想ですが。あと未だ独立したドラマパートを演じていないカンナさんが今後どうなるか、ですか。今のまんま独自のヘンテコポジでも面白いとは思うけど、でもそのうち何かあるんやろなあ。

えーとあと今回、たまこさんの泳げない顔がなんかかいらしくて良かった。そらミドリさんもモチゾーもキュンと来るよね。相変わらずヘン顔が魅力的なお嬢さんではある。

新世界より・18話。大雀蜂を破った塩谷虻には深い疑惑が付きまとう。禁断の知識を手に入れて大量破壊兵器の使用をしているのではないか、背後に居るのは呪力を使う人間なのではないか。でもまーそんなんエエから夏祭りしようぜ! とか言うてたら案の定、バケネズミたちのサプライズアタックにより手痛い犠牲が発生し…っちうお話。

おそらく首謀者であろうヤコマル、敗走し生死不明となったキロウマルの重要キャラ二人が顔を見せないという演出は、この暗雲がどこまで膨らむか予測できないような不安定さを出している。不安感の煽り方で言うなら、冒頭しばらくの「報告会と夏祭りのカットバック」の辺りもそうやよね。会議で爆弾の話が出た直後の夏祭りカットで花火ドーン、っちうのはベタながら上手い。

さて。兵器のほうも然りながら、バケネズミの背後に見え隠れする人間ってのは気になるとこですな。背格好どころかDNAや歯形まで一致してのマリアさん/マモルさんの死亡確認だけど、ふうむ…となると何だろう。擬態ネズミが化けるにしても、そこまでの再現性はちと考えにくいしなあ。

櫓の上での攻防のシーンは、なんかものすげえあからさまな金田エフェクト…っちうか山下将仁ノリというか。スタッフ見ると新井淳の名前、やっぱこのおっちゃんやろなあ。