●絶園のテンペスト・18話。主要キャラの中ではヘタレ組に入るハネムラさんだけど、こと一般的感性という点においては一番まともである。というか他の人たちがマジメにバカチン過ぎるとも言える。これもはじまりの樹による介入なのか！ あ、そういやハネムラさんは絶園側だからはじまりさんの影響を受けてないのかな。ま、久々にぐにゃああ背景が復活したサモンさんにおいては元からそういう人なんでしょうけどね。
てことで、今回は主人公二人（主にヨシノさん）の心にある深淵、尋常ならざるそのありようについて踏み込まれたりする話。アイカさんの喪失という大事象について固く固く蓋を閉ざして客観化することでそのショックを乗り越え、冷徹な判断力や行動力を発揮するヨシノさん。こないだより遅咲きの恋する乙女として生まれ変わった姫様が、そのピュアだか強引だか判んない精神的体当たりでもってヨシノさんの心をムリクリ開放するのである。この荒療治によって、ヨシノさんの心は今後多少なりとも人間性を再獲得するのだろうか。…ヨシノさんの目のハイライト消え表現はなんかこう、必要以上に虚無的でなんか笑っちゃったんですけど、まあそれはそれとして。
姫さまも姫さまでなんか吹っ切れたようで、謎の舞姫レディとなってハネムラさんの茶番に付き合ったりすることになる。実践によりハネムラさんを鍛えようってことかしら？ まるで今生の別れのようなヨシノさんとの「しばしの別れ」が気になるところであるが…でも舞姫コスプレでポエムっぽいこと言いながら飛び回ってる姫さまはあれ、半分楽しんでますよね。ノリやすいお人やしね。
