ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・6話。前半はVSブラフォードの結末、後半はVSタルカスの開始。ブラフォードさんは「髪の毛を操る細身の男」という、どっからどう見ても神経質で腺病質で粘着質なキャラっぽいと見せといて、のあの死に際がやっぱスゲエやな。LUCK/PLUCKはともかく、足元にお花が咲いてたとかすっかり忘れてたよ。…この辺も人間賛歌っぽい要素やろか。

後半は対照的なタルカスさんの登場。最近はあまり見ないけど、初期の荒木さんにはちょくちょく出てきてたタイプのキャラよね。割とストレートにマッチョな大男。バオーのウォーケンが典型というか。首輪で繋がれた状態での肉弾戦というギミックも、いかにも当時のジャンプアクションマンガっぽい印象。二部はまだともかく、三部以降でこういうシチュエーションがあったらちょっと違和感あるよな。

ポコの回想から決死の助力、その後にタメをたっぷり取ってのツェペリさんの覚悟の後姿を見せて「続く」、っちう流れがなかなかにドラマチックでよろしかった。こういう時代がかった大芝居に相応しい、技量のあるキャストによる演技が心地よい。トンペティ役の大木民夫とか、一言二言でキッチリと存在感出してきよるもんなあ。

宇宙兄弟・32話。ヒビトさんの打ち上げも無事終わり、日本側関係者も打ち上げで乾杯…ってまあ、彼らにはまだ試験の合否が残っているのだった。しばらくヒビトさんの話中心で進んでたからすっかし忘れてたけど、ムッタたちはまだ不安定な身の上なのでしたねえ。てことでムッタはアメリカに残ってヒビトの様子を見守ることにするのだが、そこでアズマ飛行士を見かけて…っちうお話。

今までちょっとずつ伏線を張られてきたアズマについての展開。コワモテであるということは派手な社交性が苦手なこととの裏表、それを見抜いたブライアンの「はからい」により、ハデでプレッシャーのかかる月面初の日本人を免除される。…特段ビックリのドラマでもないが、周到で丁寧な描写の積み重ねが今回のバラシに効いているな。ヒビトに先を越された気難しい人という他者からの評価に、「そうでもないんじゃなかろうか」とまず切り込んでゆくのがムッタらしいところだ。

ヒビトさんによる宇宙からの内部とメンバ紹介シーンが、なんかすげえ「うんうん実際もこんな感じだよね」ってな妙なリアリティがあっておもろかった。地に足着いてる演出というか…いや宙に浮いてるんですけどまあ。あと今回もナスダのおっさんはフリーダムでよろしい。乾杯シーンはわざわざカメラ目線だし、語頭がナ行になって「んなんぱーい!」とかになるし。あの口癖は一体どっから思いついてんだ。青山さんのアドリブ?