ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・4話。焼け落ちたジョースター邸からのジョジョの再起、波紋およびツェペリ男爵との出会い、そして初戦のジャック・ザ・リパーまで。駆け足でパッパと話が進むのは相変わらずだが、この辺は大きなヘソとなるエピソードが薄いのでちとフックに欠けるな。

いろいろと圧縮してるせいで各所の演出がちと安っぽくなってんのも否めず。ジャックとの戦いにあまりおどろおどろしさ、ホラーっぽさが感じられなかったのはちと残念だし、またジョジョが波紋療法受けて骨折を治癒したシーンとか、エリナさんとの掛け合いがほとんど深夜通販番組でしたよ。「ほらこんな重い石も軽々と!」「まあすごいわ、でもお高いんでしょう?」みたいな。

…あと何だ、こうして台詞付きで改めてツェペリさんを見ると…うっさん臭ェなこのおっさん! あの仰々しいポーズで波紋は太陽と同じだヨとか言われてもちとキツいよ! いや、言葉と行動に嘘は無いのは知ってますけどさ。その辺の雰囲気は塩谷翼さんのキャラもあるかしらね。パウパウパパウパウとかが効果音じゃなくてマジで口で言ってるってのも然りながら、裏声でああ言われるとなかなか面白いものがある。ぱうぱう。

宇宙兄弟・30話。打ち上げ前に居なくなったアポさんを探してたら、なんかよう判らんジジイと出会いましたの巻。この元NASA職員の爺さんによって大昔の管制塔に連れて行かれたムッタさんは、そこでヒビトの打ち上げを見ることになる…というね。心象風景として曇っていた空が、この一連のイヴェントの結果としてすうっと晴れてってクリアになり、そして打ち上げへ…という展開がベタながらよろしい。…どうもアニメでロケット打ち上げというと未だにオネアミスを思い出すので、あのバタバタ感がないのが物足りなかったりするのだが、別に敵国に攻め込まれてる最中なワケでもないのでそれは当たり前なのだった。何言ってんだワシ。

打ち上げシーケンスは流石に緻密でウソ臭さはほとんどない。キッチリ取材したんやろなあ。あの観客たちのノリノリ風情とか、実際に現地で見たら本当にそうなんだろうなって感じはする。その対比として日本組のマジさというか、じっと見入っている雰囲気もよろしいね。…ナスダさんは別だけどね! というか青山穣さんね! ホンマあんた自由やなあ。ここにきて本当に広川太一郎風のスットコアドリブな雰囲気が濃厚になってきたぜ。

NASAヤング老人、あの声誰だろうと思ったら石田太郎か! 声老けたなーという感想が正しいか、引退したジジイ声の演技が上手いというべきなのか…両方やろな。