ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・12話。ドイツ軍秘密施設に乗り込むジョジョ、そしてそこではサンタナが目覚め柱の男たちの超越的能力の一端を示す…というとこまで。相変わらず密度の濃い展開だけど、一部の時よりもあまり駆け足感がしないのは…多分シュトロハイムのハイテンション演技のせいだ。もう何だ、伊丸岡さんの裏声絶叫やらノリノリ演技やらが出るたびに、その部分がコアになってドラマ全部を持ってっちゃうような感覚がある。おかげで少々のアラも何も気にならない。すげえや。

「多少のアラ」と言うたけど、まあそれは完璧じゃないからしょうがないよね。作画面でのアレコレや進行テンポなどはまあいいや。ちょっと気になる、というか制作側は苦慮してるだろうなってのは、ジョジョ原作から「ここちょっとアレンジしたらスムースに進行できるな」などのアニメアダプテーションを極力行わないという手法を採っていること。これは一部のうるさがたファンの存在もあるんだろうし、また制作側の意欲でもあるだろうけど、実際キツい縛りだと思うよ。頭下がるわ。

上記のごとく、今回も演技の方は大熱演(主にシュトロハイム)。まあこのシーケンス終わったら次の登場まで間が開くだろうし、思う様ハジケた方が印象深いよね。んでサンタナには乃村健次…またゴツくてしぶいとこ持ってきたなあ。以降の柱の男たちも楽しみだ。

宇宙兄弟・38話。ホシカさんが気を使って余計なドラマチック演出したもんだから、宇宙飛行士記者会見場に遅れそうになるムッタさんである。ま、おかげで「満を持して登場」みたいな主役的立ち位置の演出にもなるんだけどね。それにしても、会見場に行く前に不合格だった仲間にまず会ってもらう、っちうのは心配りなのか何なのか。幸い、みんな快く気持ちと言葉を交わしてたけどさ(溝口さん含めて)。

記者会見場でのムッタさんはエエこと言う。肝心な所でヘッポコやらかす(でもそれが良い結果へと向かうことが多いけど)ってのが彼の身上なので、うへえまた何かすっとぼけたこと言うのかしらとワクワクしてたら結構ソツのない言葉でまとめておられた。ナスダのおっさんじゃないが、そうそうマスコミが求めてんのはそういう言葉だよね、っちう感じですな。…でも、まあ、素直に弟に対して感謝を言えるという衒いのない良性は、確かにムッタさんの資質ではあります。

飲み会でちょっとしたエピローグっぽい話。何か憑き物が落ちたみたいな溝口さんが気になるが、また来週にでも彼の話が来るやろか。そして福田さんとやっさんのエントリが懐かしくもうれしい。「自分ら最高や」というやっさんの言葉は心底からのものだろう。ワシ個人的には福田さんの登場はホントに良かったなあと。年齢と経験を重ねた彼の立場からの視点は、物語をちょっぴり厚いものにしていると思う。それも傍観者じゃなく、自ら舞台に踊りこんでる人だからねえ。エエお人やで。