サクガン/ルパン三世/吸血鬼すぐ死ぬ/境界戦機

●サクガン・4話。どうやらこの世界はコロニーごとに(多分滅んでしまった)各国の文化を継承して再現しているらしい。今回のコロニーはイタリアン。…Gガンダムみたいな感じですかね? もっと人跡未踏の荒野ばっかかと思ってたら案外文明が食い込んでるんだな。メシと酒とナンパとマフィア、という割と今までと異なるレベルでのゴタゴタ話をしつつ、コロニー外の資産扱いとか役人の存在とか体内埋め込みチップとか、ちょいちょい世界設定の説明をこなすのは丁寧ではある。…ワルいお姉さんのザクレッティに花澤香菜。なんでもこなせる人だけど、こういうキャラもありだな。

ルパン三世・2話。冒頭のカーチェイスでアキラスライドしててなんか笑ってしまった。ともあれ本編、今まであえて描写の無かったホームズの強さ。今回のシリーズにおいてルパンと対置されるほどの、物語的な押し出しがここで描かれる、ってとこ。浮気調査で鈍らせた荒事のカンを取り戻すイニシエーションとして、パイプとステッキを取り出すってのが判りやすくていい。ルパンのアジトを簡単に割り出し、戦えば五右ェ門の刀を捌いてバリツで投げ飛ばし、次元の銃をかわして不二子のバイクを吹っ飛ばす。ルパンと対決、ってとこですっと引いて銭形に任せるとか、メタ的な強さも充分。全体としてなかなか…これはいいキャラに仕上げたなあ、と感心しました。かっこいいよね。

あと大塚明夫次元が本格演技、ほぼ違和感のないキャラづくりでこれも満足。流石である。…って次回脚本辻真先かよ。すげえなあ

●吸血鬼すぐ死ぬ・5話。辻斬りナギリとボサツと半田さんの過去の三本。ナギリ話はこの作品と舞台が変態ギャグなので不可避的にひっどい話になってくださったワケで、他の状況なら開始数分でシリアスモードが瓦解したりしなかっただろうにねえ。あとこの話、元ネタはドラえもんの「のろいのカメラ」辺りかしら。…しかしナギリに関俊彦、ボサツに中尾隆聖と相変わらず大物を投入してくる。ナギリさんが敏彦声なのでなんか無惨様のへっぽこ醜態を見てる感じで良かったです。

●境界戦機・5話。一旦レジスタンスを抜けたアモウさんが出戻りする話。戦闘参加者としてのモチベーション形成の為の回ですな。大いなる力には大いなる責任が伴うってのの逆で、責任と責務を果たすために力を得るってことだ。話の構造は勧善懲悪にして庶民がお上に反抗するという典型、それはいいけどここまでくると個人的にはちょいとカリカチュアがキツいな。人身売買と憂さ晴らしで日本人を摺りつぶす総督府代理、目つきと言葉が悪くて脅されると一発で負ける。ほぼ時代劇の悪代官ですね。あとコーカソイド系の人は良きライバルみたいな造形に置いといて、アジア軍の人たち全員悪人顔で性格悪いってのはエエんかなこれ。割とヤバい気がする。