アクエリオン/ラグランジェ/ちはやふる

アクエリオンEVOL・4話。成り行きで学園に来たものの勇気も能力も無いので帰っちゃいそうなミコノさん。どうせ自分は護られてるだけのダメな子ちゃんだと縮退している彼女が、それでもやれるところまでやんなきゃならん、自分も傷つかなきゃならんと決意するまでのお話。「傷つく」ってのもソレっぽいイニシエーションなアレを想起させるナニではありますが、まあそれはともかく。


BGMや設定等に前作を髣髴とさせるネタを積極的に盛り込んできている本作だが(パチから入った組にも優しいよね)、ここで印象深い「無限パンチ」を出してきましたな。今回も非常に印象深い(≒勢い過多のバカチンな)演出がとてもよろしいのですが、前作の「月まで届いたぞオイオイ」という具体性と比べると多少バカ度数は控えめだったかもしれない。地球一週で充分じゃん、とも言えますけどね。まあ。


それにしても各キャラとも判りやすく立ってて楽しいな。一番女の子と合体したがってるアンディさんが戦闘で弾き出されてたのに笑いましたが、これ定番ネタになるのかしら。ああ、それでオトコの方に向かうことになって…ってまだ判んないけど。あと不動総司令さんは相変わらずムダに頼もしくて神秘的で安定感がある。いやこの人は不動ZENさんで前作の不動GENさんとは違うそうだけど、まァそんなんは些細なことだ。…折角ベルリンの壁が崩れたのに「恋愛禁止!」という総司令の方針は切ないが、これもヤりたい気持ちを溜めに溜めてからアレするんだ! っちう深謀遠慮とかあるんでしょ? でしょ? 別に無くてもエエけど。


輪廻のラグランジェ・3話。まどかさんの戦い、ランさんの戦い。割と能天気に「町を護る!」と奮戦しているまどかさんと対照的に、ランさんの方は何かロボに乗ることへの恐怖感と躊躇があるようだ。どうやら操縦には何らかの代償があるようだが…精神汚染でもされるのかしらん。しかしだからといってまどかさんにばかり苦労と迷惑をかけ続けてよいものか、ホンマに自分はこんな調子でエエかエエのんか、というお話。


とまあ先々の不穏な展開へと繋がりそうなシリアス要素はあるものの、そっちは基本的にランさんと司令部の糸目参謀っぽい人におまかせであり、メインは1話まるまる使ってのロボバトルである。それもやってんのがあのまどかさんだからあんましマトモなものにはなりえない…って、対戦相手のキリウスさんもちょっとバカっぽいな! 二度にわたって真剣白羽取りを失敗するまどかさんもアレだが、そこまでやってまーだ敵の能力を疑わないキリウス兄さんも…。キャラ中唯一のツッコミである司令の気苦労がしのばれる。「当ってんじゃん…」だよ。おもろいなお前ら。


結局何とか勇気奮い立たせて助太刀にかかるランさんのシーンは、上記白羽取り要素をからめつつかなり盛り上がる演出になってて素直にカッコよろしい。BGMとSEもまた、エエんだよね。2対2になったので不利と見て撤収しちゃう野郎どもには少々拍子抜けだが(アレイさん救出はエエの?)、どーもあの人たちそんな強い勢力じゃないみたいだし、しょっがないかな。それよりも三人娘の残る一人、ムギナミさんが気に掛かるが…予告見てたらやっぱしウラオモテックスキャラみたいやなー。ランさんとの相性が悪いのか? これまた司令の気苦労が増しそうですな。おもろいのでどんどんやれ。


ちはやふる・3話。割と仲良くなった三人で、近所のかるた練習所に行ったりするのである。そこで知る競技かるたの世界。そのストイックさと情熱により、三人の関係性はより強固なものとなる。しかし時は過ぎ周囲の世界も変わり、三人は否応無く各々の道を歩まざるを得ない…というね。


最後の試合、夢中で戦う千早さんの胸に去来する気持ち。百枚の札が減ってゆく。終わりたくない。太一さんは勝てなかった自分が悔しくて仕方がない。そして、それまでグループの中でもレベルヘッドな位置を崩さなかった…まあ、勝負になると燃えちゃうのではありますが…新さんが、最後の最後で見せた感謝と涙。かけがえのない小学生の日々ですな。全く、こんな情熱を持って人々と過ごしてみたかったと今更ながら思ったりしますよ。ねえ。


運昇声の原田先生という、この道における師が出てきましたな。こういう良き師匠ってのは、何を始めるにしてもとても大事な経験になると思うよ。最初の印象が悪いとどっしょもねェからねえ。…あとヒョロガキの人、なんか中尾隆聖っぽい声だなと思ったら中井一哉の人でしたか。こういうヘチョたれた声も上手いものだなあ。