アクエリオン/ラグランジェ/ちはやふる

アクエリオンEVOL・12話。割と軽いノリで学園創立祭企画会議…にかこつけたパジャマパーチーしませんか、っちうお話。結局パーチーの方は頓挫し、何故かマジで企画会議が進んでしまって映画上映会を行うことになるのである。まーその何だ、学園でみんなで男女で夜中で映画でとなればそらもうアッチコッチで浮いた話や浮いた男女が出てくるのは当然ですが、無論ワシにはそんなエエ思い出は皆無であって臍を噛む。そんなことはどうでもよろしい。つまり空気読まずに乱入してきたカグラさんに僅かな親近感を感じたりした。それもどうでもよろしい。


さて、今回のメイン焦点はジンとユノハのお二人である。この世界(とユノハさん)に対して心揺れ動いているジンさんに対し、またもや要らんことすんのがミカゲのおっさん。どうやらこの人には責任とかいう概念が無いそうなので、じゃあしょうがないな! 嫌がらせするにしても手段がいちいち性悪で、何というかやっぱし気持ち悪いなあ。こっちの世界は勿論アルテア世界もあのおっさんを敵にしてことを進めた方が早いんじゃないか、って気がしてきた。


とまあいろいろらぶらぶしてる中、一人順調に心を曇らせているのがゼシカさんですな。誰に責任があるじゃなし、しいて言えばゼシカさん自身のせいではあるんだけど、惚れた腫れたは理屈じゃないからねえ。うーん、やっぱしゼシカさん悪落ちフラグかしら。


…今ふと思い出したけど「アクエリアの舞う空」って不人気映画じゃなかったっけ。まあらぶらぶするためのアテとしては内容なんざどうでもエエっちゃそうなんだけどさ。うん。


輪廻のラグランジェ・11話。暴走を懸念され一人取り残されたまどかさんであるが、しかし戦うときは三人一緒! とばかりにミドリマシンに乗り込んで、敵をばったばったとなぎ倒し、ってやってたら暴走しました! …っちう、そんなようなお話。あんなけ大丈夫だという演出と台詞を積み重ねた上で暴走しちゃうってのが因果やなあというか何というか。まあその、このまんま世界がパーになっちゃったらお姉ちゃんの信頼やらジャージ部の絆やらが全部茶番になっちゃうので、次回には何かかんかで立ち直ってくれると思うんですけども。…最悪の状況で次シーズンに続く、とかやらないよね? さあ?


鴨川の危機に際しこっちに寝返る敵の三バカ、こういうときには頼りになるもやっぱし上司にエエトコもってかれる司令、そして仲間たちの信頼。ひとまずのクライマックスバトルに相応しい盛り上げシーケンスであり、まどかさん視点からすればなかなか燃える展開である。まァ結局暴走しちゃうんですが、それはそれとして。とにかく敵陣営、あるいは第三勢力の思惑と行動原理がいろいろと謎なので、そこら辺に隔靴掻痒感があってどうもスッキリしない。次シーズンのヒキを考えても次回で全部片が付くとは思ってないが、ある程度のカタルシスはあって欲しいとこではあります。


少々気になるのはヴィラジュリオさん側の戦闘描写。明らかに「死んでゆく搭乗者たち」という意味を持たせた絵面になっており、そこら辺が今後の展開に影を落としていくのかなあとか思ったりする。


あとまあ、やっぱしこのウォクスたちはエエデザインやねえ。いかにも日本風景っぽいいわし雲が散る中、ぐーっと空に光を引いてゆく姿がとてもよろしい。かっこいいっちうより、美しいやな。


ちはやふる・11話。東京予選は決勝戦、流石に強いお相手さんに対して千早ーズさんたちはどう立ち向かうのか。…うーん、競技かるたの団体戦ってのも独特やなあ。5対5の各々が同時に戦うことの機微。無論戦ってるお相手は正面の一人だけなんだけど、同時進行でチームメイトや他の対戦相手の要素がからんでくる。あまり他の競技では見られないおもしろさがあるねえ。同時にその独特の面白さを抽出する、作者側のウデが問われるとこなんでしょうけれども。うん、おもろかったよ。


千早さんの対戦相手、須藤さんは同系統の攻めがるたの人である。他のチームメイトも含め、それまで軽く見ていた千早さんたちがぐんぐんと追い上げてくることへの焦燥。試合最終局面、ここで勝負が決まる! という瞬間、須藤さんが顔を向けた千早さんの姿の「明るさ」が効果的だった。多分この時初めて須藤さんは、正しく対戦相手を見たのだろう。時既に遅し…っちうとこですかね。


ちょこちょこ挿入された新さんの日常シーンがよろしかった。高校生編になってこっちは思いつめたり何だりで「日々を暮らしている」っちう匂いが無かったから、こんな感じにフツーにバイトしてはる姿がとても新鮮でしたよ。さァどうします、この報告を受けて本選の地・近江神宮に向かうのですかどうですか新さん。ねえ。