アクエリオン/ラグランジェ/ちはやふる

アクエリオンEVOL・13話。カグラさんの来襲と同時にミカゲのおっさんもちょっかいかけにくる。情勢は不利、さあどうする…ってとこでジンさんが一念発起してコッチ側に寝返り、それをキッカケに大逆転! しかし…というお話。まァ何だかんだで皆の力を合わせての総力戦というシチュエーションは燃えますわな。新形態のゲパルト、四脚状態で衝撃吸収しながら砲撃してるとこがカッチョ良かった。…出撃前の様子見て、こんな状況下でアマタ・ミコノ・ゼシカのトリオではらぶらぶ的に悲劇が発生するのでは! とか懸念したけどそんなことはありませんでした。とりあえず良かったね! 実際の戦闘時にはカップルから余り気味だったけどね! ひどいな!


んでもってコッチ側に来たかと思ったら死んでしまったようなジンさんである。いやまだ判らんけど、次週葬式っぽいしね。しかしあのミカゲさんが「死なす」だけで済ませたのか否か、なんかこうもうちょっといやらしいギミックをコッチ世界に残してってんじゃないかと心配になったりする。疑念的な精神概念を忍び込ませて内部崩壊、とか止めてやー。


カグラさんは逆転の人、つまり臭いはエエ匂いで殺すは生かすという意味のお人であったようで。めんどくさいな! あとサザンカさんは今回も、メインの話にはちっとも関与しないのに「スパイってカゲがあってイカス」だの「あら美形ステキ」だの、ホンマあんたブレないな!


輪廻のラグランジェ・12話、一応ここで第一シーズン最終話という扱い。冒頭からランとまどかのゆりんゆりんシーン(フェイク)だったり何故かムギナミが居なかったり、と前回から連続しない展開。実はあの事件から二週間経った鴨川の様子、である。さて、あの時何が起こったか…。


終戦にて暴走したまどかさんは、何やらよう判らん世界にてよう判らん女性との対話をする。何度か話に出てきてたユリカノさんがこの人かな? とまれ、彼女の働きのおかげか暴走状態より復帰したまどか。同時に天空よりディセルマインお兄様の艦隊が来たり、ヴィラジュリオとその一派、そしてムギナミに舞台からのお引取りを願うという展開。…ムギナミとジュビジュバは助かってるだろうが、配下の艦隊は(まめぐ含め)全滅っぽいなあ。うへえ、こらキツいことで。


一応平静を取り戻した世界、ランはまどかと別れ去って行く。夕暮れの長い階段で、延々と「バイバイ!」「またね!」を繰り返す二人のシーンがどうにもよろしい。いい仲間だな、とか思う。


●まだ次シーズンあるので暫定総評となるが、うーん…難しいところだなあ。そもそも、ロボSFアニメとしてはロボの活躍の印象が薄いんだよね。この一段落回にしても物語のメインギミックはほとんど何も解題されてないし(おかげで何が起こってるのかイマイチ判んない)、ロボバトルもあまり無いし、野郎バカの三人も何もしてないし。


じゃ面白なかったかっちうとそんなこた無くて、まどかたちジャージ部の各キャラのドラマはとても楽しかったのではある。そうね、好き嫌いで言うとワシ、かなり好きなアニメではあった。まどかさんの少年主人公的な「あまりうじうじしない」っちう性格が好ましかったってのもある。それだけに、序盤のバックドロップみたいにもう少しぐいぐいムチャしてほしかったな、という感想。とにかく、そこここで妙にバランスの悪い箇所があってねえ。


…これは作品の評価やワシの感想とはあまり関係ないのだけれど、ご当地アニメや日産協力という側面からするとどうだったんだろうなあ、という懸念がある。どうもその辺の大向こうにはあまりウケそうにない流れだったんじゃなかろうか、それで制作側やら協力側やらがダウナーな思いしてんじゃないだろうか、とか余計なお節介を感じてしまう。ワシが好きな作品だからなおさらねえ。とまあ、これは余談。


てことで、さて、ワシは次シーズン楽しみにしているのだが、何とか無事に公開してほしいなあと。どうでしょう。


ちはやふる・12話。東京予選を勝ち、本選たる近江神宮に向かうまでのインターバル。その間の時間で何を語るかというと…まァ、少々余裕ができたってことで一息ついて周囲を見回して見ましょうや、っちうお話である。勝ち上がってきた対戦相手、チームメイト、顧問の先生、そして家族。彼らは千早をどう見ているのか、あるいは千早は彼らをちゃんと見ているのか。


今更ながらに本選のプレッシャーを感じ、「今までの対戦相手に申し訳がない」と言う千早さんに「このバカチンめヤツらは純粋に味方じゃないか」と喝破する太一さんがやはり男前である。テメエの力で勝ったならば相手もそれを認めるはず、その証拠にお前の中にも何か残っているだろう…。人は他者と関わることで何かが変化し、何かが生まれる。それは顧問の先生の認識であり、全国大会へ向けての資料であり、我が娘千早の成長記録である。うん、大会で彼らが何を得るのか今から楽しみでんなあ。新さんの「真っ赤やよ」の言葉とともに見える、真っ赤な近江神宮の絵のヒキが素晴らしい。


今までお姉ちゃんのことしか頭にないのかと思われたお父さんの「記録」のシーン。いやあ、このベタベタな展開がワシの横っ面にクリーンヒットして不覚にもホロリときてしまいましたよ。そらそうよね、あんな気の良さげなご両親が娘のことを見てないハズがない。…いやまあワシ、今までこの作品で描かれてきた人の心の生々しさがあったもんで、割と本気で「千早ちゃんかわいそう!」って思ってたもんですんませんお父さん。