ペルソナ/Another/偽物語/宇宙海賊

ペルソナ4・15話。シロガネさんは今までよりもう少し、主人公たちのパーティに接近してくる。今のところ積極的に好き嫌い等の感情を出してこないので、何か裏があるとしてもちょいと判らない。とりあえずその問題はさておき皆さん修学旅行にゴーであり、さてその過程において一体何が起こるのか…って何も起こらなかったァ! ラブホとクラブでエロネタやっただけだったァ! うん、こういうのもいいよね! って割と最近のこの作品はこんなんばっかりなような気もするが、でもいいよね! というお話。


こないだの「あの夏」に引き続きこっちでも未成年飲酒ギャグ。とは言いつつこっちの方はノンアルコールの雰囲気酔いですよというエクスキューズは付くのだが、まァここまできたらそんなんどうでもいいレベルよね。記憶を封印したり後悔したりな各人の中にあって、初めからケツまでノリノリのナルカミさんはホンマに人間力が高いことだ。多分彼の中ではあの行動も「みんな楽しくやらないとな」という気遣いからきてんだろうな…。


正直こういうフィラー話の方がワシ好みなんだけど、そればっかりというワケにもいかないだろうか。まいいや。


●Another・2話。コウイチさんはこの地と学校に慣れてゆくのだけれど、どうも何か妙なところが感じられる。クラスの皆は何かを隠している。そのことについてコウイチさんにどこまで明かすのか、クラス各人の間でもまだ協調が取れていないように見える。とりあえず、今のところ彼を排斥する方向には行っていないようだが。…赤沢さんの「対策係」ってのが何なのかだよなあ。何の対策? どう対策? それはメイさんなのか?


今までも場面転換とかに使われていた人形という要素がここで本格登場。町外れのギャラリーで人形の館が登場する、ということで。いやー、そのヴィジュアルも耽美怖いけど、この一連のシーンはBGMが卑怯やわ。ドキドキするもん。うーん、ワシ単純に怖いもん苦手なのでなー。だって怖いじゃん。


あと霊安室近くでのメイさんの振る舞いに関して、情報を提供してきた看護婦さんがなんかヤバそう。いや本人のキャラじゃなくて、死亡退場フラグ的に。主人公に協力的でフツーに明るい性格でいろんなとこに首突っ込んで、ってもう見てられないレベルなんですが…。怖や怖や。


偽物語・3話。あっちこっちでお嬢さんたちとのライトな…部分的にヘヴィな浮気を楽しみつつ、ガハラさんとこに戻ってきたら案の定いたぶられて楽しそうなアララギさんである。がしかし、彼が駿河さんちの前で出会った「不吉な男」の名を口にした瞬間に空気は変わる。それは戦場ヶ原さんにとって強烈なネガティブワード。これから起こるであろうその男、貝木の災禍を防ぐために…ああ、ここで初回冒頭に戻ってくるワケね。なるほど。


今まではゲストキャラが超自然の怪異に魅入られたりして云々という物語スタイルがメインだったが、この貝木氏はどうもその雰囲気ではない、割と典型的な人間としての「悪役」っぽい雰囲気を醸し出している。この作者のことだから最終的にどうオチが付くのかは判らないけども。とまれ、危険人物であることは間違い無さそうだし、これから彼との対決が話のメインになってくるのかしらね。えー、ミキシン声が渋くも陰鬱でなかなかよろしいが、髪型はなんかウルヴィみたいだとかしょうもないことを思ったりした。


しかし前半にて駿河さんがチラッと言うた「真のラスボス」という言葉は気にかかるな。どうやら千石さんについての言及のようだが、救うべき対象であるとか何とか以前に「ラスボス」という単語のチョイスが面白い。何かキッツい仕掛けがありそうですね。んで表ラスボスは上記貝木氏ってことかしらん。


…毎度ながら脈絡の無いパロディがてんこ盛りな本作ですが、自転車シーンにおけるAKIRAパロは本当に唐突かつ高クォリティでなんか受けた。あの一瞬の絵にどんだけ作画リソース割いとんねん。バカだなあ!


モーレツ宇宙海賊・3話。前回からの電子攻撃は「必死で対処してたらその必死さでステーションの電源容量オーバーしてシステムダウン」という、なんか妙にリアルかつヘッポコな形でケリがつく(で合ってるよね?)。結局その攻撃者が誰なのか、目的は何なのかはちょいと曖昧なままであるが、あるいは今後への布石でもありましょうか。とまれ、学生練習船による実地授業はスタートするのであり…というね。


いやあー、しかしホンマ地味なお話やなあ! 前半の電子戦も然りながら、後半のイヴェントのクライマックスが「宇宙船のソーラーセイルの展開が失敗したのでみんなでEVA対応」ですよ。これは…いや、ワシのようなロートルSFオタにとってはとても楽しいシーケンスだけど、一般的にはどうでしょうねえ。ま、ここまで振り落とされず見ている人にとっては何も問題ないか。宇宙服を着る前後の説明や手順とか、いちいち「うんうんなるほどそうだよね」とか思いつつ見てたよワシ。EVA時の使用回線についての会話とか、普通ならあれゴッソリ削るよねえ!? そしてそれを削らないのが「このアニメ」と。よく判った、ならばヨシだ!


あとあの練習船オデットII、ブリッジのデザインがまたいいね。前後の無い六角柱型の空間に向かい合う形で集合管制するというのがなんか合理的。海賊船はまた違ってくるんでしょうけども。あーでも、宇宙服着たら前髪に気をつけてねと言いつつ画面上では全く前髪ケアなしだったのはちょっとヘッポコ気味だったなあ。絵面的に前髪でキャラ判断するという方針だってのはエエけど、そんならこの台詞こそ丸ごとカットしといても良かったんじゃなかろうか。それとも伏線とか?