未来日記/UN-GO/ギルティクラウン

未来日記・4話。ちょっと仲良くなりかけたなーとか思ったハナから死体見たりストーキンしてきたり、ってことでやっぱし恐怖のユノさんである。うん、「逃げられない…」ってのはマジ怖いよね。ビビりまくりのユッキーさんは「みねね姐さんがさる新興宗教団体に囚われた」と言う刑事の人と一緒に総本山に赴く…無論、ユノさんも一緒よね! という話。


てことで新登場の新興宗教とその教祖娘さん。今んとこはまだ大人しいものだなとか思ってたら、何か知らん教団本殿内で大量殺戮の大惨事発生ですよ? …普通ならもっと間合いと衝撃的演出でもって盛り上げるとこだろうが、本作の場合は「わあこれは大変だ!」っちう程度のイヴェントなのだな。うん、なんかもう、そういうモノのような気がしてきたよ。


裏で暗躍する「正義の味方」の人は大概危ないおっさんなのだが…いやその正義コスチュームも変なんだけど中身と口調がね…、それにちっとも負けずに危ないユノさんは流石である。ユッキーが他の女(教祖さん)とちょっと親しげにしてたら本気で殺りにくるのも然りながら、周囲に転がる死体の山を見て「あ、これ死体のフリだな」と気付くセンスも然りながら、その上で躊躇無く「じゃ殺せばいいや」とニセ死体を斧で両断する思考回路が素晴らしい。覚悟が決まってるとかじゃなく、元からそういう行動に迷うという概念が無いんだろうなあ。


どいつもこいつも、全くもう! というその中にあって、唯一ヘタレ過ぎるユキテルさんは逆説的に目立っている。さて、この性格が特異な存在としてエエ方に働くか否か。ですかね。


UN-GO・3話。なんだかめんどくさそうな旧家に覆面の家族、とまあ割と横溝ちっくなセッティングにてスタートのお話。覆面男にAIと自動人形研究に…となればもう、お話の指し示す先は中身入れ替わりしかありまへんのですが、その通りでした。これで「元からそんな人物は生まれてさえいなかった」からワケの判らん概念の袋小路に進んでいけば押井なんでしょうけどね…っていきなり終わったな! まあこれでシマイでもありっちゃありだろうが、やっぱ次週後編がある、んだろうな。だよね?


神経質なオバハンにアホボンに斜に構えた若者に健気な娘に担当主治医に…とまあ、上記の通り定番にも定番なキャラ配置がすげえ気持ちよいなあ。当主の覆面男が(何故か)火達磨で死んじゃうシーン、火を消すでも慌てふためくでも泣き叫ぶでもなく、一家みーんな沈痛な面持ちで火達磨人間見ながら「呪いだねえ」と言い合ってるのがソコハカとない狂気が感じられて良かった。


ま、総体としての感想は次週見てからかな。…てかマジでこれ前編だよね? ね?


ギルティクラウン・3話。てんやわんやの騒動の後のお約束をそのまんま無視、あさっての方向へのお約束として一気に学園アニメとなりし状況。その上ヒロインはオチモノだわあなたを守るだわ、まあいろいろと。…一方で不穏な匂いもそこここで上がっているのだが、その一つとして「学生の誰かが自分達の秘密を知っているのではないか」という…ね。


目撃者探しのために生徒たちの「ヴォイド」を引き出しまくる中盤とか、急転直下友人がクロだと判明するとか、強引すぎる流れながら楽しそうでよろしい。にしても麻薬販売にまで手を染めてるワルい学生と、いかに友人とはいえ協定結んでちょっとエエ話に落とし込むのはどーかなあ…とか思ってたら裏切った! 先週に引き続き、お約束を別のお約束で変な方向にひっくり返すのが上手いねえ。まさかに毎回こういう趣向で話を構成するシバリがあるわけでもなかろうが、今後もちょっと期待はしてしまうよな。うん。


オチモノヒロインとしてシュウさんとこに転がり込んでくるイノリさん。「めいわく?」と訊いて来る彼女に対して「うーん、ちょっと迷惑かな」と思ってしまうワシはもうおっさんである。ま、それはよろし。あと麻薬の銘柄で「ノーマ・ジーン」ってのはちょっと皮肉が利いてるようなよう判らんような、微妙なチョイスでなかなかよろしいなと思った。