冷凍された認識

●ウチに電子レンジが来てからしばらく経った。正直あんまし活用しているとは言えないのだが、実際に調理することとは別に「ちょっと面白いな」と思ったのは、食料品を買うときの自分の視界についてである。


今までも普通に冷凍食品なり何なりを見て回っていたつもりだったのだが、いざ「ウチには電子レンジがある」という意識を踏まえて店を回ると、今まで気付かなかった商品がポコポコ目に入ってくる。おやこの店にはこんな食品が。なるほどこの冷凍惣菜はあの料理に使えそうだ、覚えておこう。とまあ、テメエのしょーもない意識の違いで見てる部分が変化する。人間ってその場合々々において、結構キツい自動的フィルタかけて情報取得してんだな、とか思った。


●などと思いつつ冷凍食品のケースを見る。そこは魚介類のコーナー、冷凍イカや冷凍サーモンのパックに混じって何故か冷凍たい焼きもある。…うん、いや、判るよ。そんなにだだっ広い店じゃなし、要求される保存温度条件が同じならば同じ場所に置かれてなにも問題はない。けどね。…もしこのたい焼きに意識があるとしたら、俺もとうとうホンマモンの魚となったと誇らしく思うか、あるいは場違いな自分ですいませんねと肩身狭く思うか、それともこんな生臭ェ野郎どもと一緒にすんなと憤るか。案外仲良く馴染んでたりするかもしれない。


ま、ワシは別に欲しくもないので買わんですけどね。どうでもいいや!