シュタインズゲート/ピングドラム

Steins;Gate・17話。マユリさんは救えなかった。世界線の飛躍が足りない。更なる世界線改変にどうしても必要なのはIBN5100、その為には…今まで行ってきた改変を一つ々々戻してゆくしかない。それで上手くいくのかどうかは判らないが、今は藁にもすがりたい。そして最初に対処しようとしたフェイリスさんの改変行為は、しかしマユリさんとフェイリスさんの命を天秤にかけるものだった…というね。


…うーん! どうなんだろ。まるでゲームの「フェイリスさんルート」のような(いやこれ元はゲームだからそれでエエのか)オカリンとの会話シーンの雰囲気はエエとして、マユリさんを救うためにフェイリスさんの父親を世界線から弾き飛ばしてしまうオカリンは…うーん。いかにフェイリスさんが許諾したからとて、その程度の逡巡で決定しちゃうような重さの話なのかしら。今後どのような事態になろうとも、ワシだったらこれ生涯自分を赦さないだろうなあ。まあこの決定がどのような展開をもたらすかはこれからのことだけど、見てて「えっ! オカリンマジでDメールしちゃうの!?」とか思ってしまった。策はそれしかないとしても、もちょっと…その、ねえ。うん。


フェイリスさんを追っかけに来たヘンな人グループは何だったんでしょうね。結局首魁の白石声の人は電話越しでしか出演無かったけど、何やらまたオカリンとは別種の中二的台詞しか吐いてなかったっすな。ま、どのみちもやしっ子オカリンには持ちあまりする相手ではありましたけれども。


輪るピングドラム・4話。何となくで兄弟さんちとも仲良く…いや少なくともヒマリさんとは仲良くなったリンゴさん。彼女がピングドラムを持っているであろうことから兄弟はその状況を利用するのである。タブキさんとのデート…まあストーキング行為にくっついてって色々探る役割のショウマさん。しかしそこには能登声のタブキさん彼女・ユリさんが立ちはだかるのであって…というね。


初登場時よりどうも「判ってやってんじゃないか」ってな感じのユリさんであるが、その判ってる具合は予想以上。リンゴさんの「ディスティニー」行為にさえ牽制の言葉をかけたりして、あるいはひょっとしてリンゴさんの行為は単なるストーキングを越えた何かなのか。あるいは(この世界の)女性にとってあーゆー行動を勝ち負けで表現するのは通常のことなのか。…さらに言えば、あのスカンク「キヨシくん」って何なんでしょうね。背中にペンギンマークついてましたけど…?


などとまあ色々あったり、カンバさんの女性タラシ行為にも影がさしはじめてたりとシコミ要素も多かったのだが、基本的にはスットココメディっぽい演出である。リンゴさんの妄想中における、実に微妙な能登歌は…あれ多分、ワザとそうしてちょうだいっちう音響監督の指示だろうな。収録が楽しそうである。あと車内吊り広告で大きくキラキラ芝居の絵、ってのは何だか阪急電車を思い起こさせます。宝塚線があるからねえ。