ピングドラム

輪るピングドラム・11話。まずはカンバ兄貴の行動順、状況に誘導されるままにナツメさんのもとに至るのである。そこで語られるはちょいと重過ぎるストーカー話…いや、ナツメさんの言葉を借りるならばハンターと獲物の話。非対称的にただただ所有し所有される、力の差によって決定される関係性こそが無償の愛、真の愛であると。まあその、お言葉の内容はともかく、ことこの場においてはカンバさんは完璧にペースを奪われており、獲物側であると言われてもしょうがないわなあ。


加えての情報として…まずはナツメさんの方もご同様の理由により日記を渡すわけにはいかないこと、そして「日記は半分だけである」ことが明かされる。はて。となるとあのバイクの人物はナツメさんではなかったということだろうか。新キャラならばしょうがないが、もしも既出のキャラであるならば…ユリさん(か、商売仲間のパクロミさん)しか無いよなあ。うーむ。


後半はショウマ弟とリンゴさんのターン。ネット上の胡散臭ェカエル呪術によってあっさりとタブキさんを落とすことに成功しちゃうリンゴさんであるが、この安易な問題解決はちょっと遅きに失してしまった。既にそれまでの紆余曲折によって彼女は変わってしまっており、もう素直に運命日記に従うことはできなくなっている。ショウマさん、アナタがアチシを変えてしまったのよ! っちうね。そこで落ち込んでいるリンゴさんに、毎度ながら唐突に現れたピンドラ姉さんが「真実を語れ」と促すのだが…。


話題の中心である「95年の例の事件」となるとやっぱサリンなのかねえ。そのまま出してくるのかあるいはそれをモチーフにしたものになるのか。何となくそこまで現実社会に近い題材が出てくるとは思ってなかったので、へェと思ってしまった。いやまだサリンかどうか判らんですけどね。


あと今回はタブキの石田さんのバカ演技がよろしい回だったな。カエル呪術が奏功しての「好きだリンゴちゃん! 愛してる!」の台詞といい、リンゴさんがユリさんにエエように言いくるめられてるマジシーンの後ろで延々とアドリブ叫んでるとこといい、大変ながらも面白そうな芝居でよろしございました。愛が止まらねンだ!