タイガー&バニー/アザゼルさん

TIGER & BUNNY・3話。やっぱし上手くいかない虎と兎のお二人さんであるが、今回はTVの密着ドキュメンタリが来るのでしょっがなく上辺で仲良くするのである。まァドキュメンタリとは言い条そこはそれ昨今のTV、テキトーなヤラセやら演出やらは欠かせないのであって皆さん大変ねえ。そして当然、取材中に事件発生と相成って…というお話。


バディもののお約束である「ソリの合わない二人がやがて相違点を認め信頼するに至る」っちう流れの一環ですわな。今回であればまずコテツさん側からだと、バーナビーさんの爆弾解体等のスキル。またバーナビーさん側からならば、コテツさんの「勘」…言うならば経験というか、そういう判断力。それはお互いに欠けている部分であり生かさねばならぬ要素であるが、今んとこはまだ認めるには至ってない。けれどもイザとなれば何故か息があってしまう、という今後の展開への布石も打っといて、というね。なかなかセオリーに忠実な話作りではあるわな。…爆弾出てきて「どっちのコードが正解なのか!」っちうネタもセオリーですわよね。ちょっとヒネったオチになってはいたけれど。


珍しい新型爆弾を持ってきた犯人を見るに、どうやらこの世界にはまだ顕在化していない大きな敵組織があるんだろうな、という伏線が見えますな。んー、毎回個性的な別のヴィランが出てくるような形式でもエエとは思うけど、やっぱそういう判りやすい「巨悪」があったほうが話作りしやすいか。お約束ならその巨悪はバーナビーの義理お父んだろうけれど…ま、それは先走りすぎか。


●よんでますよ、アザゼルさん。・2話。第二の悪魔登場、その名もベルゼブブ。うへェこらまた大御所な…とか言いつつやってることは犬のうんこ喰ったり何だりなんですがね。アザゼルも本来大概高位の悪魔のはずなんだが、この世界ではああいう扱いだしねえ。あるいはアクタベさんが異様に強力な召喚師だっちうことかしら。それともギャグマンガにそんなツッコミはヤボっちうことかしら。まいいや。


引き続いて密度の高い構成であり、見ていて飽きない感じ。1話の水島監督直々のコンテ/演出に比べるとちょっと切れ味が鈍い感じもするが、まァそこら辺はゼエタクっちうもんやろね。…うんこのモザイクはまあ判らんでもないが、顔面損傷のアザゼルさんにまでモザイクがかかってたのがちょっとツボ。多分「ハンニバル」のゲイリーさんレベルのアレだったんでしょうな。


ベルゼブブ(べーやん、っちうアザゼルさんの呼び方がエエな)に神谷浩史。何気に芸域の広い兄ちゃんであり、今回もプリンス然としたおすましキャラからうんこ大好きエキセントリック悪魔までの広いレンジを手堅く演じてのけてらっしゃる。…ってのもともかく、動物虐待なヨゴレオッサン役の清川元夢がなんかスゲかった。そうよね、特撮怪人とかもようやってはったしね、昔取った杵柄ではあるよね。…70越えてこういう役ってのも大概ではあるけれど。