そういや野菜って死体の隠語でもあったっけか

●近所のスーパーから冷凍野菜の入荷が無くなってた。ブロッコリとカリフラワーとニンジンの詰め合わせ冷凍野菜。冷凍されてるから鮮度がどうとか、ビタミンの破壊がどうとか、そういうのはええねん。ワシは別にそういうの求めてんのとちゃうねん。冷凍してるから組織が弱くなり、ちょっと熱加えただけでぐっずぐずになる、アレがええねん。煮物に入れたら短時間でエエ感じに「煮すぎた野菜」が味わえますよ? 微細孔だらけだからあっちう間に味がしみこむしね? そういうの、ワシ好きですねん。ほっといて。しょうがないから適当に「ホンマモンの野菜」を買ってきましたけどさ。ちぇ。


●冷凍食品ってのは確かに大きな進歩。そういう技法自体もそうだけど、流通から店舗から自宅に至るまで冷凍することが途切れない、っちうインフラが整っちゃったのもデカイ。しかし完全な保存法ってワケでもなく、水ってのがある以上どうしても組織破壊が起こっちゃうのが悩みどころだよな。水って固体になるとカサが増えちゃう、アレがねえ。人体の冷凍保存技術もその辺りで不可逆な変化が発生してるだろうな。SFとかじゃ「ほな全ての水分を別のものに置き換えたらエエやんな」とか「破壊部分はナノマシンであれこれしよやないか」とか色々あるけど、どっちも喰い物にはあんまし向きませんしね。


あるいは別の保存方法を試すとかね。真空パックとか脱水乾燥とか。この辺はあんまし、人体保存のカテゴリとしてはSFでも聞かないな。やっぱ脳の状態をスキャンしといてデータとして保存、体の方は細胞あるいは遺伝子情報のみ保存、再生時は細胞からクローンした人体の脳みそにデータを上書きするのが一番アリ…か。ともあれ早くそういう時代にならねーかなー、ってワシが死ぬまでには実現しそうに無いけどさ。


あ、メシはいま作ってます。普通にポトフっぽい、ただの煮物。たぶん味も普通。