みつどもえ/輝きのタクト

みつどもえ増量中!・7話。千葉サンタ大登場・宮ちゃんと下半身の秘密・三十路! 三十路もえ!・みっちゃん汗だくだく・プール掃除でカーリング、の詰め合わせ。毎度のぎゅう詰め加減に自在に飛び回る季節設定、何より内容自体のカオス加減によってもう何が何だか。うん、実に楽しいのであって何も文句は無い。ちうか今回、いつも以上に作画が跳ねてたなあ。特に宮下さんのお顔芸はちょっと面白いことになってたりした。まあよし。


今回も見所多かったが、通しての印象だとみっちゃんの魅力…だか何だか判らないものがかなり横溢していた感じ。1話目の冒頭からヤケクソなテンションの高垣彩陽演技が炸裂しててかなり笑う。あまりの暑さにもらし放題で机と結婚しちゃいそうなみっちゃんもいいよ! けど第1話に限っては案の定、千葉氏のごくごく自然な最低演技が全部持ってっちゃったですけどね。…龍太が最初からぱんつで相手をアイデンティファイしてたり、そのぱんつネタが自然に先に繋がってったり、この話って妙にようできてんだよな。その「よくできた話の構築」でもってあのオチを語る、という酷さがこの作品のウリではありますが。


EDは第一期でもあったクラシック曲による特別バージョン。プールネタとなるとこうなる、っちう繰り返しギャグかしらん。ワシ音楽には弱いんで「あーこれこれ、聞いたことあるある」ってな程度の認識なのですが、調べたらビゼーファランドールとの由。何故かワシ、この最初のところが「ダグラムの予告BGMっぽいな」って憶えてたのですが、改めて聞き比べたらあまり似てませんでした。どうでもいいっすね。…てとこであー、あと1話かあ。名残惜しいなああ…。


STAR DRIVER 輝きのタクト・20話。ヘッド/ミヤビ・レイジ/ツナシ・トキオ、この男についての過去とその他いくつかのこと。野望の塊のような目的意識とどこか脆弱な雰囲気を持つ、主人公の「一発殴ってやりたい」父親の人。テメエのために他者の「印」を奪い、知己の許婚を奪い、そして自分の心はどこかに亡くしてきた男。ふうむ、いろいろと固まってきましたな。多分ラスボスポジションだろうとは思うが、このままではちと貫目が足りない気がせんでもないか。どっか何かで一皮ムケたりせんことには、ね。


しばらくはちょいとモヤモヤした展開が続きそうな感じ…というか、さらにズンドコな話へと至るトバ口付近というかね。そういう流れに沿ったように、今回のロボバトルの相手も「生身の主人公を損傷させておいてロボバトルを優位に進める」ちう、今までありそうでなかった卑怯な手口である。いやこれ、斎賀さんの仲間割れが無きゃ負けてたんすよな。何だかんだでタクトさんにも案外めんどうな脆さがあるってこったなあ。ま、お話のバランス上、もうこういう手口は出てきにくいとは思うけれど。


父親世代の三人と息子世代(主人公たち)の三人をオーバーラップさせているけれど、このままこの暗示の流れに乗っかったままでは面倒なことになりそうではある。タクトさんとスガタさんは男の殴り合いで一旦は和解しているものの、ワコさんという存在を勘案してもっかいヤりあっといた方が良さそうですよ? タクトさんもうじうじしてねェで行動しなさい。やりたいこととやるべきことが同一ではない状況、なのですかねえ。