みつどもえ/輝きのタクト

みつどもえ増量中!・3話。ふたばのえろ本作成・避難訓練の災難・運動会と不審者パパ・千葉氏の秘儀・パパをめぐるワケ判んない三角関係…とまあかなり豪華なアソート回。第2シーズンは全8話と少々短いので、このくらい盛りだくさんでエエトコ取りの方がよろしいかもね。…そんな中であのガチレン1話をやったスタッフも大概ですけれど。まあ。


どれもなかなかバカチンであり、あれよと言う間もなく「ろくでもない」展開になってゆく話の転がし方がホンマに面白いっすなあ。上でも豪華と書いたが、こういう風にまとめてギッチリと視聴できるってのはなかなかに贅沢なことではある。サブタイ見ると今回は変態的(マジだったり誤解だったりは様々だが)が主題でもあるようだが、その上でサブキャラ含めて満遍なく皆さん出てきてるのがスゲエ。みつどもえ世界、ある種皆さん変態ですのな! よし!


後半二つでものすげえ生き生きしていた吉岡さんがまず、良かった。普段は割と控え目なお嬢さんだけど、ことラヴラヴが絡むとなると途端に暴走して必ず間違ったところに行き着くのはもう才能といえる。流石我らのいんらんまゆげ、こうなりゃぜひご両親回も。ぜひ。それに付随して、ぷうぷうすねてほっぺた膨らませてる杉崎さんもかわいかったなあ。この人、ひとはとどっこいのほっぺ属性キャラよね。…あと第1話のふたばとしんちゃん、なんか年季経た夫婦みたいな関係性がよし。案の定しんちゃんがビンボ籤引くのではありますが、ね。


STAR DRIVER 輝きのタクト・16話。ミズノ/マリノさん編のシメ話。巫女としてこの島を出ること能わぬミズノさん。追い討ちをかけるように双子の姉・マリノさんの真実について再認識し衝撃を受ける彼女だが、その心の隙間に入り込んでくる綺羅星たち…というね。マリノさんがミズノさんの思念によって生み出された存在だというネタ聞いて「うへえ主観によるトリックだったのか…いや待てよ、マリノさんって普通に他者とお話してなかったっけ」とか思ったが、ミズノさんはどうやらマジで実体を構築しちゃったらしい。そら強力な巫女だとか評されるわなあ。出自がそういうものならば、マリノさんのいささか過保護ともいえるミズノさんへの思いも判る。存在理由の根本がそこにある、のだからねえ。


そしてタクトさんはとうとうのvs石田ヘッド戦ですね。自らも銀河美少年だと称し、サイバディもタクトさんのそれと似たデザインのヘッド。雰囲気的にはいわばタクトさんのアッパーコンパチのような存在であり、当然のようにタクトさんを圧倒する。…ここでタクトさんが逆転のイヤボーンっぽい機会をつかむ要素が、島に来る前の記憶。自分を捨てた親父に会いたい(ついでに一発ド突きたい)という意志、そしてあの絵画のサインを見るに…ヘッドさんがほかならぬタクトさんのお父んなのかしら。ま、じいちゃんが柴田秀勝となればそらもう、精神的バックボーンとしては充分すぎる貫目ではありますが。


何度か繰り返される「やりたいこととやるべきことの一致が重要」という主題は重要そうですね。使命もて心を奮い立たせても限界はある、求めるべき境地は「心の欲する所に従えども矩を踰えず」ってワケだ。それに従っての今回のロボバトルはシンプルかつカタルシスのあるもので、上記主題じゃないが「描くべき内容と描き方の演出」の一致具合が非常に高いものだったっすなあ。消滅するかと思わせてホンマに再登場したマリノさんというオチを含め、一つのアークのシメとしてとてもよく機能していたと思う。…しかしこれでまた、ヘッドは引きこもり状態になったりすんですかね? ね?


●てことで…とりあえず、メリーとゾンビは本数的にしんどいので中途リタイア。作品にキズはなく、あくまでワシの問題っすねえ。しかし視聴ラインナップ見ると、なんしかオッサンくさいなあ。オッサンですからしょうがないけれど。