バクマン/ジャイキリ

バクマン。・20話。コンビ復活の亜城木先生である。早速二人共通のネタとしての探偵モノでいこうっちうことであるが、色々とウラをかかれた形の服部編集者は厳しい条件を出してくる。しかし裏を返せばそれだけこの作家・作品に期待を乗せているということ。福田さんのいささか荒い励ましもあり、さらに前へと進む二人であるが…うーむ、まだもうちょっとプロデビューまでありそうやなあ。…ときに、あのティッシュ配りのお姉さんはだあれ? いや「時が過ぎつつも頑張る人」てことでの象徴的な要素だと思うけど、何か重要な人だったりしたっけ? まいいや。


相変わらず淡々とした話運び。二人の内通が服部さんにバレるというイヴェントとか、やろうと思えばもっとあざとく演出もできるだろうけれど…あえてそういう道は選んでいないのだろうな。言わば業界内幕モノみたいなものでもあるので、過度な修飾は視聴者没入のマイナスになる、っちう判断でもあるのでしょうね。この辺、原作のマンガだったら受け取り側である程度補完のレンジを持たせられるので有利ではあるな。アニメだとどうしても、あるレヴェルに固定しないとならんしねえ…。難しいところではあろう。


同じく相変わらずミヨシさんがウザかわいくてよろしい。膝蓋反射的に行動する感情的なキャラに見えて、いや感情的だからこそ登場人物の中でもかなりブレの少ない安定感はあるのだろうな。常に人を…シュージンだけじゃなく、友人全てを思い、行動するタイプ。甘いっちゃ甘いが、強みでもある。なによりちちでかい。うん。


GIANT KILLING・21話。1点先行されてしまうETU。とにかくノリとパワーで押し切ってしまうパターンの大阪にとって、これは非常に大きなアドバンテージ。いつもの大阪の勝ちパターンであり、ついでにいつものETUの負けパターンでもある。どうやらETU、チームとしての経験不足も相俟って「逆転勝利」からは程遠い存在らしい。なこと言いつつモタモタしてたら2点目も献上、オッサン記者に言わせれば「決まったな」。さー、このまんまじゃ打開もクソもおまへんでえ、というね。


お話の焦点は前回に引き続き窪田さん。前回までは「攻撃チームのフォロー/縁の下の力持ちとしての強みかな」とか思ってたが、ことここに及んで実は本人の攻撃性こそが重要でした、というギミックであった。茫洋としてつかみどころが無い性格だが、ゴール決めた時の「ああ、これだから止められないんだよな」という独白がエエ感じにどんでん返しになってたなあ。マークしている杉江さんがちっとも付いていけない状態だが、うーん、何か余計なことを考えすぎてるとかそういうことかしらん。


あとは王子ですかね。どうも不調な様子を見せており、それは大阪側からも留意されてんだけど…そのまんま調子が悪いだけとも思いづらいところではある。けどなあ、王子に限ってそんなコマカしいフェイク作戦なんかとるかしらねえ。気が乗らないだけとか、そんなんじゃねーの?