まどかマギカ/レベルE

魔法少女まどか☆マギカ・7話。自分の体に起こった異変、魔法少女という変化に対応しきれないさやかさんである。その状況を解説するキュゥべえさんのヤリクチが割とステキにえげつなくて、どてっ腹を貫かれた痛みを再現しつつ「ほうら人間の体は苦しいでしょ」だもんね。…キュゥべえさんは黒いとか裏があるとかいうより、単に善悪という概念がヒトと異なるか、あるいは根っから無い、って感じはするな。どうも悪意以前の問題であるような気がする。それをほむらさんの視点から見ると「奇跡を売り歩くヤツ」になるってワケで。


袋小路状態のさやかさんを立ち直らせたのが杏子さんだってのは面白い。自分の為と他人の為というお互いの立場は異なるものだという結論にはなるものの、それでも相手のことは認めるに至る…っちう関係性はなんだか往年の少年漫画のライバルのようだ。


そして早速さやかさんの覚悟が試されるのだが…このバトルシーンは影絵のような効果が目を引きますな。黒い体に浮かび上がる赫い赫い傷があざとくも生々しい。しかしこの魔女ってば…常に祈りの体勢から動かず何やら太陽のようなオブジェに向かったまま、って何やら杏子さんのお話に出てきたお父んのような雰囲気があるが。さて?


ヒトミさんがさやかさんに「あんたの思い人に告白しちゃうヨ」と言い募ってるのは、ひょっとしてアレっすかね、ヒトミさんなりの背中押し行動なんですかね。さやかさんは単純に何も気付いてないようだけれど。しかしさやかさんが恋愛関係から撤退しちゃった理由が「自分がもう人間ではなくなってしまったから」だってのはうかつな事にちっとも気付かなかったよワシ。なんせ先週も言うたとおり、魂の外部化というこの状況はかなり望むところだからなあワシ。ゲヘヘ。


レベルE・6話。タチの悪いカラーレンジャーごっこに巻き込まれてる小学生たちは(一人を除いて)かなり迷惑している風情であるが、まあそれでも何とか状況に馴染んでいってるようである。もー何だ、あれもこれも全て王子の思うがままっすなあ。前半でやっとこ開放されたかと思いきや、後半は割となりふりかまわず「RPG世界」へワープさせられちゃうという即物的な状況。王子の悪ふざけもどんどん適当になってきてますな。


後半のゲーム世界は、どうやらRPGツクールが元ネタのようで。ゲーム文化から離れてしまったワシから見ても流石にちょっと古臭い雰囲気の世界観/ギャグではある。原作がそこそこ名跡なのであんまし改変できないっちう事情はあるのかもしれんし、またあまりに当世風味のネタでも一般性に欠ける所もあるだろうし、まあしょうがないか。ちうか最近ならどんなゲームがエエのかな。例えばもんはん風だったりCod風だったりとかか。知らんけど。まいいや。


普通に農村生活に馴染んでるクラフトさんや、普通に先生としてようデケた思考回路になっちゃってる立花先生が何やらほのぼのする。クラフトさんの「王子が聞いてること前提で三文芝居」、子安っさんの演技がお手のものの極地で楽しかった。やっぱ上手いね、こういうの。あとRPG的に成長してゆくレンジャーたちですが…青の人の「スポーツドリンク生成」と黄色の人の「光の投射」、皆さん笑ってましたけどコレかなり重要だよね! このマジックが使えるならいろんなシナリオが作れるよね! 正直強力な攻撃魔法よりもこういうスキルの方がワクワクするよね! 一部の方は判ってくださると思うけれど! ね!