まどかマギカ/レベルE

魔法少女まどか☆マギカ・8話。さやかさんがぐるぐると低回した後、暗黒と化するまでのお話。そしてキュゥべえ=インキュベータさん曰く「彼女たちはいずれ魔女となるのだから魔法少女だヨ」と。明らかになった真の名前どおり、キュゥさんは魔女を発生させることが目的、っちうことかしらね。…まァ今回のお話はさやかさんが「そうなってしまう」のが目的だから言うのはヤボだろうけれど、もうちょっとほむらさんが判りやすく…「アンタ魔女ンなるよ」などと言うてあげてたら良かったにな、とか思ったりはしました。結局状況はほむらさんの意志とは違う方向にいっちゃいそうだしねえ。


優しすぎて行動してくれないまどか、思い人を取っていってしまう(ように見える)ヒトミ、自分の感情を逆撫でするほむら、その他その他。畳み掛けるように退路と逃げ場を失ってゆくさやかさん…まあ半分は自分で選択肢を塞いでいるとも言えるし、第三者視点からだといくらでも脱出口はあるのだけれど…しかし、渦中の本人では逃れようのない真っ逆さまの道筋の描き方が上手いな。いや「上手い」っちう表現もどうかとは思うが。(結果的に)さやかさんを追い詰める役割を背負わず、彼女の最後の変化を看取ることになるのがここでも杏子さん、ってのはまた興味深い。


…さて。どーもこの流れだと、まどかさんはさやかさんを滅するために魔法少女となる、っちう流れが浮かび上がってくるなあ。うへえ、ってな感じ。ほむらさんはそれを全力で止めるという役割になるのだろうか。あるいは代わりに自分が犠牲になって…っちうね。どっちにしてもうへえ、ですな。


さやかさんが黒化する原因の一つとなった、電車内の軽薄ホストさんお二人に飛田展男三木眞一郎。こっれっがまた絵に描いたように脂っこくも生臭ェ演技で大笑いしましたよ。ある意味楽しそうだなーオイ。


レベルE・7話。バカ王子RPG完結編。何とかして他人が苦しみもがくサマを効果的に演出しようとしてあらぬ方向に行ってしまうゲーム世界である。なまじっかラスボスを自己成長型にしちゃったせいなのですがね。でも今までのこともあるし、この危機もひょっとしてシナリオどおりとかそんなんじゃないかしら、っちう疑問を「面白くなってきた」という独り言一つで否定させるのは上手いな。王子の性格なりゃこそのギミックですな。


まあそんな「ここぞという箇所でミスしちゃった」ってのもさりながら、「ひょっとしてイヴェントの姫はリアル友人では?」と思わせて自分が出てくるというネタといい、王子って大事(人をだます)の前の小事(自分がぶん殴られる)を厭わない人ではあるな。他人が無様ならば自分がエライ目に遭ってもオッケーしそうな勢いだ。なんつーか、一番めんどくさいタイプですな。一応お話としてシメなきゃならんので今回はヘタこいてるけど、これでミス無しならホンマどーしよーもねェぞね。


今回の根幹ギミックである「魔物の長が自分たちの楽園を作るために平和を願う」ってのは、この原作が作られてから時間も流れた今現在ならばキッチリとゲームのネタになりそうですね。いやそういうゲームも昔からあっただろうけど、キャラの行動パターンに成長型AI仕込んでどうなるか判んない…ってのレヴェルのゲームもイケそうだ。AIは擬似でもいいしね。…あと、ルチ将軍のレヴェルが1300だったりカラーレンジャーバトルが造成地だったり、ってなネタがこれまた古くてねえ。ワシらはエエけどね。敵キャラが爆発する直前にダミーになる、とかあの辺のギャグはこないだのみつどもえでカブっちゃったけれど。