それ町

それでも町は廻っている・7話。今回は前半後半合わせて、ご近所小冒険っちう趣のアソート回でんな。まずはAパート、TVの占いを真に受けて、ホトリさんとのアクシデンタルバスデートの真田さん話。見たことのない町の風景の中、手ェつないでジュース飲んで川縁の土手で話して。…真田良かったな真田。ホトリさんは割とどうでもよさそうだけど、それでも良かったな真田。当選だよ当選。


このシーケンスに限っては、止め絵カットの連鎖で語るという新房監督的演出が効果的だったかな、と思う。真田さんのアップダウン激しい心理描写として、彼のドキドキや緊張や大歓喜等がよう伝わってきましたよ。この興奮を忘れないようにと日記に付けたらたった一行だった、っちうのもエエな。うん、そんなもんよ。でもその一文を見るたびに、いつでもその日の情景や心象をアリアリと思い出せるだろうよ。くはー、ねえ。


Bパートはドリンク飲んで眠れないタケルさんが、ホトリ姉ちゃんに連れられて夜の散歩する話。よく知っているいつもの風景が、全く異なる貌を見せる夜という時間。あの年代のガキにとってはそらもう、大冒険やよね。その上でお姉ちゃんが側にいるという安心感付きの、ああこれはもう、十数年後夢のように思い出すような経験ですわなあ。「コンビニの外が真っ暗だ!」と驚くっちう描写が本当に繊細で、このシーンだけで既に満点を付けたいよ、ワシ。…そしてお姉ちゃんとのお風呂でシメる、っちう官能性(えろって意味じゃなく、肉体や感覚としての…まァえろでも良いか)も良し。


今回はとにかく、2話ともにやたらとホトリさんの魅力がアレでコレなので困った。いや別に困るこたないけど。真田さんとタケルくんという各々の視点から見た、無邪気で健康的な女子高生として/チョイ悪でオトナで頼れるお姉さんとして、っちうホトリさんが実に、佳い。そうね、今回はホトリさんは「NPC」っぽい…主人公じゃなくて語られる側のキャラだったってことで、いつもと異なる風情があったんだろうな。


予告の千葉繁は北斗風味。ホンマ今期、あっちこっちで頑張ってまんなあ。また口の中か血管か切っちゃうぞ。