パンスト/そらのおとしもの

パンティ&ストッキングwithガーターベルト・3話。Aパートは些細なことで仲違いのパンストのお二人…ってまァ、大概の場合はパンティさんが傍若無人すぎるからトラブっちゃうんですけどね。とっときのプリン喰われたら、世間的には離婚も辞さぬですよ? ちうかキミら、姉妹だったのな。ワシ、ノリだけで見てたから今まで気付かなかったよ。結局仲直りしてパンティさんはプリンを補完、でも超辛口プリンで苦笑い…っていういい話かなあ。


問題はBパート。冒頭から雰囲気が全くヘンで、モノクロ映像でお送りするはノルマンディとイオージマを足して二で割ったような戦場映画的風景。日記つけてる新兵とか御守にキスしてるヤツとか揚陸艇のランプが開いた途端にバタバタと撃たれ斃れてゆく兵隊たちとかあっけなくヘルメットを抜かれる古参兵とか、ですよ。


んでもってそれで描かれている戦いとは、つまりまあ、ちんこから出てきた精子の奮闘、なんですな。ネタとしてはよくある擬人化ギャグではあるけれど、ここまで徹底した戦場映画パロディでやられるとその落差でかなりのバカ風味がかもし出される。延々と台詞中に挿入される中学生レベルのちんこまんこダジャレも堪らんなあ。いやあ、いい話だなあ。


てことで、Bパートのバカネタで全部持ってかれた感じでしたかな。樋口真嗣のおっさん、こういうコンテ切ってる方が楽しそうですよ? ゲストキャストは毎度ながら豪華、新兵役に飛田展男(しかし再度戦場に戻ってくる、ってどんな精子だ?)、赤頭巾っぽいゴーストに三宅健太。三宅さんは狼と赤頭巾の二役をアテてんですが、キャスト表示で「両方」って書いてあるのに笑ったりした。ムチャ振りですよね。


そらのおとしものf。アストレアさんのバカ任務遂行話、に見せかけてニンフさんのツンデレさびしんぼう話、を乗っ取った会長のえろえろプロレス話。いや「相撲」らしいんですけど、まあそれはそれで。てことで、今回も一応後々へのマジっぽい伏線を盛り込みつつも、基本的にはお嬢さんたちのちちとかしりとかを見るお話である。うん、清々しくてよろしい。


常から超越的にして腹黒的、物語上はほぼ無敵キャラという立ち位置の会長さんが珍しくうろたえるシーンが見所かな。ちちばんど取られたくらいで動揺するとは案外お嬢さんである…って、ワシは会長をどういうキャラだと思ってんのか。まいいや。それにしても、こういうえろが絡んだ時のトモキさんは非常に良いヒールキャラとなりえるなあ。油まみれのヤール・ギュレシュで女体に挑むとか、なかなかのえろ狡知ぶり。


そんなひどい試合の合間に、ニンフさん相手に頭身を戻して「ちょっとエエエピソード」をやらかそうとするトモキさん(とスタッフ)に結構な無茶を感じたりした。ムリムリ、そんな急に頭の切替えできまへん。…あと、スガタ部長が会長に瞬殺されたシーン、アレってひょっとして攻殻機動隊(映画一作目)の六脚戦車と少佐のパロディ…とはちょっと穿ちすぎか? 後で確認しておこう、とこれはワシ用メモ。