パンスト/そらのおとしもの/海月姫/屍鬼/荒川

パンティ&ストッキングwithガーターベルト・9話。Aパートは水着回…だけど、普段が普段なので殊更サーヴィスが激しいっちうワケでもなし。一応ちゃんとえろっち気味なシーンもあんですけどね。悪魔姉妹VS天使姉妹のビーチバレーで負けたらストリップの罰ゲームですが、悪魔さんたちはともかく天使さんたちの方はあんまし罰ゲームにもなってないしね。あと、いつも以上に投げっぱなしで終わりました。作画は毎度ながらちょこまかとよう動いてんのだけど、それ以上にクチの動かし方がちょっと独特だったな。リップシンクとまではいかんが、何か丁寧な。…演出と作監りょーちもによるテイストかしらね。


Bパートはパロディもそのまんまな「ゴースト」。男漁りの最中何故かクッソキモいゴースト男子に一目惚れしちゃうストッキングさんのお話だけど…ストッキンさんって男の趣味がゲテモノ、っちう設定だったっけ。緊縛や電撃プレイ好きでブサ専…うーむ。パンティさんの判りやすいビッチ加減に比べると少々表に出てきにくいが、ひょっとしてストッキンさんの方が業の深いえろモンスターなのじゃなかろうか。あ、お話は意外にも最後までチャカシ無し、ちょっとエエ話っぽく終わってしまった。いや、このテンプレ的エエ話を一貫してうんこモチーフで語る辺りがこのアニメなのだろうけれど。ゲス男っぽいゴーストに…おお、谷山紀章か! それは判らなかったぜ。


そういや気づいてみれば、今回どっちの話もゴースト爆破パートが無かったなあ。そういう話も可能ですよっちうバラエティはよし。あるいは実写作業の手間を省くようなアレだったりして。


そらのおとしものf・9話。カオスさんがらみシリアスパートの合間、毎度の会長暴走イヴェント話。てェか会長、「会長だけなーんにも見せ場無し」…ってあんた、これまでも大概画策暗躍してましたやんか! あれでまだ不満か! …まあ、この人はシリアスパートに深入りさせにくいキャラではありましょうしねえ。戦闘力と物語上のニッチが高すぎるから。てことで、またもや夏祭りで小杉十郎太さんの登場である。当然ながらトモキさんは酷い目に遭うのである。うん、予定調和。


競技種目が「水着の女釣り上げてちちを比べる」という、何やらもう好きにしたらエエがな、っちうレヴェルの酷さなのだけれど、まこれがこの作品ではありますしね。そしてまたもやオチ要員として使われるそはらさん。この人のデウスエクスマキナぶりは便利ですな。


んで、後半は別のお話としてはじめてのお小遣い。イカロスさんは「好きなものを買え」と言われて戸惑うのだが、スガタさんの助言を受けてスイカを買う。…ホンマに自分の好きなものを買うことで、結果的にトモキさんを喜ばせることになる、っちうね。この掌編を通じて愛ってよう判らんなというテーマを綴るのでいやーこれは怪しいなあ、と思ってたらやっぱしのカオスさん再登場ですか。場合によってはもう少々復活に時間はかかりそうではあるが、愛は痛みっちう知識で行動されるとかなりめんどくさそうだ。ひょっとしてこのシリーズのラスボス辺りに配置されるのかね。


海月姫・5話。天水館の消滅が現実味を帯びつつ、当面の仮想敵っぽいおねェさんが登場する話。んーまあねえ、どんなコミュニティも永遠じゃないってのはそうだしねえ、でも再開発とかならばちゃんと説明を聞いて…って思ってたらそれ以前の問題であった住民たちでした、という。とにかく説明会場で勝手に騒いで勝手に逃げ帰ってくる、っちう段階でもうどッしょもねえわな。そら蔵之介さんがカツ入れたくなる気分も判りますわェ。


そして登場の稲荷さん。デキる女性にしてハニートラップの達人、というかなり古典的で判りやすい悪役キャラであってなかなかよろしい。まー何だ、ドーテーの修さんにとっては強力な敵だわなあ。…うん、なるへそ、彼女のような世界で戦うとするならば、その武器としてオシャレの要素も必要となるワケだ。その上で、双方の価値観の違いを弱点じゃなく利点として使えればよいが、ねえ。


さてしかし。蔵之介さんは一応「総理の縁者」っちう異様に強力な属性を持つ人ではある。そんな簡単なモンじゃないとは言え、そんな人が仲間として居てるとなるといささか切迫感や危機感が薄まっているような気がしないでもない。無論蔵之介さんとしてはそんな権力を振り回すことを是とはしないだろうけれど(身内との関係性を見てもね)、それでも…ね。あるいは状況が坂道を転げ落ち、今までツッパって拒否してきたそういう「社会的身分」やツテをも使わざるを得ない、それを行使しないのは単なる自己満足だ…っちう流れになるのかもしれないけれど。ま、先のことは判らんですが。


イメージシーンの鶴の声、多分千葉繁。総理もキャッキャ声しか出してないので、今回シゲさんマジメな声でのアフレコはナシ。うーん、これぞ千葉繁ではありまんな。


屍鬼・16話。スナコさんの回想、トオルさんの悔悟、ナオさんの慟哭。起き上がりたちの世界はそれはそれで各々の事情を抱えつつ動いている。一方の人間側は、大人たちのフ抜けた様子を見るだにあまり大きな期待は持てない。それがアキラさんの勇み足と悲劇の原因となり…というね。起き上がりの贄にされてしまうアキラさんのシーンは、こないだの尾崎医師がらみの陰惨さとはまた別種のコワさがありましたな。わざわざ見えるところに時計を置いておく辰巳さんのサドぶりがすげえ。アキラさんに絶望を与える以外、フツーに何の意味も無いもんねえ。


尾崎医師は覚悟完了状態ですな。んでもってナツノさんは…うーん、どうやら辰巳さんの如く「特別な人外」として蘇ったってことかしら。尾崎医師の殲滅戦を支持しつつ、その際に自分の殺害をも示唆している。これはまた心強い、という言い方はアレだけど、人間側の戦力とはなりそうだ。


そして今回も、人外となってなお癒しキャラなのがマサオさんであります。割とテメエ勝手な憎しみでもってカオリさんちに業を成すメグミさんを物陰から見て「…女ってコエー…」ですもんな。うん、ワシらもマサオさんと同意見じゃよ。コエーよね。


荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ・9話。アバンがいつも以上にポエムポエム。リクさんではなく荒川レギュラー女性キャラによるスイーツポエムコーナーになってて、内容もともかく「あー、皆さんやっぱ一流の声優さんなんだなあ」と思ったり。考えてみりゃマリアさんも拳王も、いくらでもカワイイキャラでイケる人なんだもんな。うん、ところで、我らが小林ゆうさんはどこですか。


えー本編。前半はシロさんと島崎さんの、不倫になるかと思いきや実際はエースを狙うようなお話。宗像コーチ状態のシロさんが妙に似合ってるのがおかしい。全体的にエースをねらえっぽい…っちうよりは出崎っぽいギャグで押してきてんだけど、未だにそれがネタとして通用しちゃうってとこに割と感慨を覚えたりした。これであと、三回繰り返しショットとかあったら完璧やね! いや別にそんなん完璧にせんでもヨロシけど。


後半はアバンから繋がった女子のティーパーティ、を抜け出してテメエ勝手にバカをやる男子侘び寂びパーティのお話。内面描写が少ないだけで、やっぱし星の人はリクさんと同レヴェルのお方なのではあるなあ。何だかんだでこの二人、一番判り合えるペアであるような気がする。それにしてもリクさんは、イザってとこで確実に状況に流されてしまうので便利である。ホンマ、この人が居るおかげで荒川下がギャグとして成立していることだなあ。みんなはもっとリクさんを大事にしたほうが良い。しないだろうけど。