イカ娘/輝きのタクト、追加:パンスト/そらのおとしもの

●んー、どーも地デジチューナの調子が悪い…のか、あるいはパソの方のタスクスケジュールがアカンのか。とりあえず録画し損ねたのを補完しつつ、対策を考えねば。


侵略!イカ娘・7話。初っ端は渚さんの苦悩の巻。彼女のポジションとしては「異常集団の中で唯一正気の人」というとこなんだけど、そのまともさのベクトルが少々極端なので逆にヘンテコに見える…っちうかまあ、周囲の人々は異常というよりは「わりとどうでもいい」って方が正しいんでしょうけどね。とりあえず渚さん相手にしてる時のイカちゃんは絶好調ですな。怖がらせようと触手や手をワキワキさせてるポーズが、やっぱ怖くなくてかわいい。


Bパートは満を持してだか何だかで登場の三バカ話。頭脳はすんげえ明晰だけど行動パターンはバカ、っちうことは案外イカちゃんと似たようなキャラなのではなかろうか。十回ゲームで勝利して呵呵大笑してる彼らは本当に幸せそうでなによりです。キャスティングは大御所って感じではないが、脇として手堅いとこを持ってきましたな。勝杏里後藤哲夫はちょこちょこお耳にしたことがあったのだけれど、ハリス役の佐々木誠二って方はよく存じ上げなかったので検索したら「吹き替えで黒人役が多い」とあっておもろかった。あーうん、なるほどね。田中信夫とかに連なる系譜のお方ですな。


んでラストはニセイカ-イカ交換話。ニセイカを脱いだアユミさんの健気なふるまい、イカちゃんの無駄な多機能性も面白いんだけど、やっぱこのシリーズは南風オヤジの相当無茶なキャラがメインだよな。仕事の邪魔もすれば怒鳴りもするんだけど、悪意らしい悪意はない。ただもう、彼の寄って立つところのルールやらコードやらが少々ズレてんですよね。つまりまあ、このオヤジも海からの使者とか宇宙人とかの「人とは異なるもの」っちうカテゴリなのかもしれない。ギャグの構造としてはそうだろうねえ。


あと、アユミさんって後ろから見ると髪形がヘンっすよね。割と深海生物的な…うん、まあ、イカちゃんとの親和性はあるのかもしれない。


STAR DRIVER 輝きのタクト・8話。前回ラストで復活するも何やらキャラの変わったスガタさん。それはベニオねーさんによるキス操りの賜物である…のだろうか。どうも単純に人格支配されているというよりは、スガタさんの裡なる声や抑圧された感情が表出しているようにも見える。あるいは、そういう隠されたモノを顕在化するのがベニオねーさんのキスなのだろうか。少なくとも、今回の状況展開はねーさんの想定外だったようではあるが。


ちうか何だ、いろいろと思わせぶりな仕掛けを好みそうな(というワシの偏見)榎戸さんの作品において、ここまでドストレートな「夕日の土手での殴りあい」が見られるとはね。人格を乗っ取り返してまでやりたかったスガタさんの目的とは、ただただタクトさんとガチで殴りあうこと。…あんまし単純化しすぎるのもどうかとは思うが、劇中でも使ってた表現なのであえて使わせてもらうとして…んーん、やっぱ男の子の世界やねえ。殴った後の延々と続くふうはあ吐息シーンも面白かったが、ね。


んでもって思わせぶり最右翼担当のサカナちゃんはどっか行っちゃいましたけど…エエの?


バトルシーンは、ここしばらく続いてたエイティーズっぽい雰囲気から正調ボンズっぽいイマ様なのに戻った感じ。いやあ、それにしても毎度々々エエ絵を繰り出してきよりますなあ。いちいち破片の作画が偏執的に動きよるわい。…作画陣に村木靖の名前アリ。



パンティ&ストッキングwithガーターベルト・8話。Aパートはうんたらかんたらオブザデッド、ってことでゾンビ映画パロディ。ワシあんましソッチ方面に詳しくないのでよう判らんが、結構な量のパロディがあったような気がしたな。主要なキャラやシチュエーションにはには大体元ネタがありそうだ。とりあえず車椅子燃やす辺りのシーンにダニー・トレホっぽい人が居たっすね。あとあの、ムチ持ったアイパッチ娘さんは誰だろう。なんかワシ好み。エル・ドライバー…じゃないよな。その元ネタのほうは知らないっす。


お話の内容はほぼナシなんだけど、それは別に困らない。楽しいしね…と思ってたらオチまでなかったよ。「あー、ゾンビになって戻れなくなっちゃったヨ」→END。何だか知らんがとにかくよし!


Bパートは裁判ショー。なんかマジでこういうバラエティショーありそうやね、米国辺りに。一応は法廷モノなのでどんでん返しっぽい要素はあるんだけど、とことんまで単純なギミックなのでそれ自体についてはどうでもいいか。こっちの方はとにかくトム・クルーズのパチモンさんが激似でかなり笑いましたよ。声もちゃんと森川智之だし。あと裁判長が西村知道、サル弁護士が梅津秀行、ゴースト奥さんが生天目、司会者が三木眞と毎度ながらの豪華キャスト。…三木眞さんって確か、1話あたりでも似たキャラアテてなかった? この作品ではヘンテコ司会者役がフィックスなの?


あとあの人間好きゴーストさん、アレにも何か元ネタ無かったっけ米国アニメで…あ、これかな? 


そらのおとしものf・8話。カオスさんとの邂逅と戦闘・そのシメ。無邪気な殺戮者としてのカオスさんであるが、行動原理は「愛を知りたい」である。知りたい云々言う割に、ニンフさんやイカロスさんへの精神的攻撃を見るだに愛についての悪用方法は刷り込まれてるみたいっすけどね。ま、これはそういう風に作った側の要素でしょうか。てことで、深海奥深くに沈められたカオスさんであるが…さて、直接的に死んだ/退場した描写が無いけど、このあと復活して来ェへんやろな。何だかんだでトモキさんファミリーの一員になったら、それはそれで怖いけどさ。


案の定物理的な戦闘能力もクッソ高いカオスさん。後半の巨大ロボ的な、あるいは使徒的な変形翼によるバトルシーンは禍々しくてよろしかった。が、どっちかっつーと上記の精神的な攻撃のほうが得意っぽい感じではある。スガタさんの姿で「大体お前は何がしたいんだ」としゃべるシーン、そらアンタの方ですよとツッコミたかったが、まァあの状況のニンフさんにそんな余裕はありやせんね。この一連の虐待シーンに「最近すっかり幸せそう」とか何とかいう台詞被せる品の無い演出も判りやすくてよし。


前シーズンの時も思ったけど、天使さんたちの首のチェーンは使いやすいギミックですよな。今回もAパートクライマックスに合わせてアストレアのチェーン引きちぎりシーンを持ってきてて、その作劇盛り上げに良い目印を与えてたなと。…ちうか、今んとこカオスさん以外は第一世代であり、あの目隠れ姉さんが作ったんだよな? わざわざ首に精神的拘束チェーンを付けるってのはこの姉さんのセンスなのか? あんまし褒められたモンじゃないような気はするが…って、細かいことか。