それ町

●新番組・それでも町は廻っている。原作未読、作者の石黒さんはフルットだけ読んだことあります。さてどんなもんかな…ってははあ、これはなるほど。なんかジミっぽい青年誌でよくありそうな、すこしヘンテコな日常を描くお話のようで。初っ端からメイド喫茶というモチーフをブチ上げておいて、本編はただの場末の喫茶店にてどうでもよさそうなコスプレ話…という肩透かし方、とかね。


主役(だよね?)のホトリさんの、どうにも気合の入らないエーカゲンぶりがよろしい。ドジっ子演出しようとして失敗、すんげえ素の状態で杉田の先生に説教されてるシーンにクスリと来ちまいました。ご友人のお二人さんも各々キャラが立ってるが、ツッコミ気質メガネっ娘であるトシコさんの無駄にテキパキしてるキャラが良い。あのさんま顔のお嬢さんの活躍はこれからですかね。


てことで、コンセプトとしての微妙にズレたユルさは面白いのだけれど…いや、これ、シャフト/新房監督のカラーでやるお話なのかなあ? 透明床から縦軸回り込みでぐいっと視点移動したり、瞬間的なカットの積層で話を転換したりなどの「キメ所でのおもくそ振りかぶった演出」がどうも、内容にそぐわないというか、何か邪魔っけな感じがする。別にもうちょっと、牧歌的で抜き芸っぽいトーンでやってもエエような気がするんだけどなあ。慣れてきたらまた感想も変わってくるとは思うけれど。あと、何で櫻井孝宏さんがばーさんの声あててんの? これも仕込み?


えー、お話は面白そうなので視聴継続。回を重ねてって、ワシがもうちょっと演出に慣れることが出来れば…。