バクマン/ジャイキリ/イカ娘/輝きのタクト

バクマン。・2話。小豆さんの強力な介入(とシュージンの奸智)によってとうとう漫画家への道を歩み始めるサイコーさんである。…すげえどうでもいいが、何故かワシ今、「マンガ」はカタカナで「漫画家」は漢字の方がしっくり来るのに気付いた。なんで? まいいや、そこら辺適当で行こう。


とまあまんが道を歩み始めたとは言え、現役高校生である彼らにとって「さあ漫画家ですヨ」てなお手軽な状況はありえない。コイツと見込んでどうしてもサイコーとコンビを組みたいシュージンにとってはサイコーの説得が難題であるし、サイコーにとってはお家の事情が、ね。漫画家であった叔父が「マンガによって死んだ」と思っているサイコーは、家族に理解を求めることの大変さを思うのだが、意外にも父と祖父は彼のまんが道を許諾するのであった、というね。現実的立場からサイコーをたしなめるお母さんはちょっと損な役回りになってまんな。


彼らが漫画家となるのは知っているので「ちとかったるいな」と思ってしまうが、いやいや、これをリアルタイムで経験すると考えれば充分に必要なエピソードではあるな。来週の川口たろう先生の仕事場にて示されるであろう「未来の方向」を待ちますか。…しかしこうなるとシュージンさんの家族はどうなってんのか、気になるな。ワシそこら辺は原作で読んでないや。


GIANT KILLING・3話。ほったらかされの選手たちと引っ掻き回すタツミ監督。そしてそのワチャな状況にやってくるのは、小野大輔の王子様である。…うはあ、これまためんどくさそうな選手が来ましたねえ。天才肌で能力は高いが、とにかくキザでナルシストでいかにも小野大輔ェな感じのジーノさん。早速ヴェテラン相手に若手チーム率いてチョロリと見せ場を掻っ攫う。ふうむ、キャラ的にタツミ監督とウマが合うのと違うやろか。


自主練習をさせた上でチーム内にゴタゴタを起こし、その反応を見るタツミ監督。わはは、やっぱこの人は基本的に性格が悪い。取り繕った上辺を取り除いた、選手たちの本音の声を聞きたいってとこなんでしょうけど…その前にチーム仲が険悪になってますが、エエのか? ねんちょうぐみ筆頭若頭の黒田さんと、若手を束ねる赤崎さんのぶつかり合いが今後も定番シーンになりそうだ。


その中にあって、どうやら椿さんがメインの語られキャラになりそうな流れ。地力はあるがグラスハ ート、ってのは視聴者の感情移入対象として判りやすいわな。今のままじゃただのヘタレさんですが、さて。


●新番組・侵略!イカ娘。原作は既読だが、全部読んではおらず飛び飛びである。けどそんなんあんま問題じゃないよね。ね。 てことで「ネタバレ:イカ娘かわいい」 でおなじみのイカ娘さん、とうとうのアニメ化である。…正直、熱心なファンでさえ…いや、ファンであればなおさら「アニメ化して大丈夫なの? 30分も持たせられるの? いやマジでマジで」とか思ったであろうことは想像に難くないイカ娘さんである。以上のことを踏まえた上で待望の第1話であるが…ふうむ。


イカ娘アニメ化」というこの巨大プロジェクトの成果として、今回のアニメの仕上がりは求めうる最良の弾着地点だったのではなかろうか。つまり具体的に言えば、イカちゃんがかわいくてわりと面白かった。すげえぜ流石だぜ水島努。エビを呉れてやるでゲソ。


…などとまあ、斜に構えた言い方はともかく。ほんわかしつつもちょっとオカしいゆるゆるコメディアニメとして、普通にようできてましたな。このデキなら土日の午前中とかでも…と思ったが、ちょっと考えてみるに(名目上は)低年齢層向けのアニメって、もっともっとガッツリしててキャッチーな代物であるような気がする。案外、この作品の正しい放映時間帯ってのはこの深夜枠しかありえないかも。


原作がカッチリした絵柄であり、アニメ的にも問題なく馴染んでいる。見てて気付いたがイカちゃんの触手の演技とか、地味にめんどくさそうね。…まその、これも感想の書きにくいアニメだとは思うが、楽しみにさせてはもらいます。そうそう、金元さんのイカちゃんは微妙な幼さがよいと思いました。脇を固めるキャストが手堅くて良し。うん。


STAR DRIVER 輝きのタクト・2話。異常なセカイの経験を経て、さて第2話は一応割とフツーな学園アニメ的なスタート、っぽいけれどもそこはやっぱ榎戸作品、どっか妙テケレンな空気感が漂う。それは「ガラス越しのキス」「綺羅星十字団」などの言葉のチョイスセンスに顕著でもあるけれど…やあ、やってきましたよ本領発揮の「演劇部」ですわ。主人公側の組織がコレだってのがとても典型的ですよな。見方が演劇なら敵も演劇、ロボ戦闘シーンも実に舞台装置っぽい演出。いいねえ、堪能してますよ今ワシ。


さて、世界にはまだ謎が多いものの、敵の組織や話の流れっぽいものは割と展開されてきた。綺羅星さんたちは複数のセクションとその幹部に分かれた構造をしているようで、なんちうか戦隊モノや勇者ロボ系の敵組織を思い出させるベタさ。んでもって今回の敵ロボも「バイク変形するとっても速いオトコなのねん」とまあ、キャラ付けが判りやすくてよろしい。この作品の場合、素材がスパッと単純でないと、盛り付けや味付けが過度にゴテゴテしちゃいそうだしね。


戦闘シーンは如例にてスタイリッシュなんだけど、タクトさんのワンパン…ワンレーザ決着になってんのがちょっと残念。まァシリーズのこの段階では状況説明せんならん事もまだ多いだろうし、そうそう凝ったことも難しいか。とまれ、いろいろと期待させてくれる要素も多そうで楽しみですわ。んで、あの福山声のイケメンさんはいつ裏切るんですか?