屍鬼

屍鬼・11話。ナツノさんのエピソードはちょっとワキに置いといて、村の祈祷師・イクミさんのお話。ははあ、こないだ出てきたならはしみき声の鬱陶しそうなオバハンか。恐怖小説の定番キャラ、「最初に異変に気づくも相手にされない村の異端者」…八ツ墓村とかでたたりじゃー言うてた人みたいな、アレですな。この人も結構な思い込みのキツさ胡散臭さがあってあんましマトモじゃないタイプなんだが、だからこそ別視点から状況を見ることができたってとこか。「狂人の直感」みたいなもんか?


当然ながら兼正ご一統の方が上手であり、適当にいなされた上に彼女の性格を逆利用したトラップに捕らわれてしまうイクミさんである。それと並行して尾崎医師・清信和尚の状況も語られるのだが…尾崎さんはやむを得ぬとは言え少々不安定な精神状況である。まだ表面上は平静を保っているが、前回の完敗以来手段と思想がエスカレートしつつあるようで。…予告の絵面がヤバいなー。仲がシックリいってない嫁はん使って人体実験ですか。うはあ。


そして清信さんも別方面にめんどくさい道に入りつつある。彼の書いている小説とスナコさんの影響により、起き上がりたちの存在に同調的な思想を持つ、というね。無論これは視点の問題であり、人間側から見れば狂気、人外側から見れば進歩的思想、でしょうな。さて、これで尾崎さんと清信さんの進む道は別れてしまうのか、というね。…あと、でかい門を開けて出てきたがくとさんの威容は実にエエ感じで、まー何というか…適材適所のキャスティングだと思いましたよ。うん。