ストライク/学園黙示録

ストライクウィッチーズ2・11話。ラス前最終決戦、大和飛翔発進の巻。そいで坂本さんが限界を感じつつ、たぶん宮藤さんに今後を譲る、っちう流れになるんでしょうな。…まあこの作品でそないヤイノヤイノ言うこともないとは思うが、しかし流石にラスボス攻略への流れは唐突だよなあ。それまでフツーにバカ話が続いてきていきなり「もうこれ以上の消耗戦はできない!」とか悲壮な覚悟を語られても少々戸惑う。また軍上層部が毎度ながら、よく判んない理由でムダに冷笑的/高圧的なのもな、って感じ。今更戦功がどうのナワバリがこうのって段階でもないと思うんだけど。


…上で上層部が攻撃的なのが「よく判んない」と書いたが、物語構築上の理由としてはまあ、判る。一応人型もチラっと出てきた前シーズンと異なり、今回は敵のネウロイさんが徹底して行動原理不明の謎存在なので(このアニメで明らかにするつもりもないのだろう)、「人格」を持った対立者を身内に置いたってとこでしょうな。まあこの対立者も背景や仕込みが薄々なので、イマイチ「生きたキャラ」として感じられないところがあるのだけれどね。


大和をネウロイ化してお空を飛ばすという今回のクライマックスは、絵面も設定もなかなかインパクトがあってよろしかった。大和が飛ぶとなりゃこのアングルだろなーというネタも押さえてあったしねえ。やっぱ艦首からナメるように飛ばすよねえ。あと敵ネウロイも、何か開き直ったようなアダムスキー型で割と笑う(この作品の場合は「ハウニブ型」のほうが正しいか?)。その冗談くさい外見に違わず、ギャグっぽい撃破シーンも多いしさ。ギャラガとかギャラクシアンみたいだ。上に点数とか出ませんか?


学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD・11話。紫藤先生の再登場と再退場、そして更なる破滅の跫。えろえろセクシャルバスの生徒たちを率いて高木さんちにやってきた先生ではあるが、レイさんに過去の悪事を暴かれーの中田父さんに一喝されーの、でそのまま去ってってしまう。しかし何ですね、あの主人公パーティでさえアホほど苦労してきたゾンビ対応に毛ほどの苦労も見られないとはね。バス一台でなんとでもなる程度の危機だったのか、あるいは紫藤先生もヤる時はヤる人だったのか。


物語序盤から仕込まれてきた紫藤先生とレイさんの因縁であるが、ひょっとして精神的な、もしかして性的でもありそうな、重苦しく澱のような記憶…ではなくて、政治的パワーゲームによって成績改竄ののち留年、というお話でした。無論それはそれでかなり酷い話なのだが、世界がこんなんなっちゃった状況下でそんな「社会的/制度的な悪さ」はかなりどうでもよい重さしか持ち得ない。だからこそ中田お父んは「今となっては無意味だ」と言い、レイさんは「殺す価値も無い」と言ったのだろう。んー、先生、なかなかエエ感じの小物キャラに成り下がりましたなあ。


しかし彼らが無傷で去ってったってことは、今後また思いも寄らぬ変貌や破滅的な悪化を伴って帰ってくる可能性もある、ワケだな。まー何だ、普通ならこのまま乱交バスツアーご一行で生き残れるとも思えないけどね。あのヘンなカリスマ性でどこぞのライフラインを拠点に宗教コミュニティでも作り上げるか? 予告見るとどっちみち来週は核兵器でエライコトになるようですし。ま、一気にバイオレンスなジャック世界になるワケじゃなさそうだけどね。