ルパン三世/ハコヅメ

ルパン三世・22話。フィンという名の女性がアイスランドっぽい土地に向かい、出生と共に亡くなった自分の母親について調べている…という、一見どうでもいいような事案が何故かルパンに関わってくる。当然そのリンクとなるのはトモエ先生。それまで割とのんびりしていた雰囲気が、この人が話に介入してきた途端にじわっと冷たくなるのが上手いとこ。花屋のマティアさんも並行して関与しつつ、どうやらこの案件はトモエ先生が何らかの「失敗」をして思い通りにならなかった…それ故にフィンさん/彼の母は通常の生活に戻れた、とそういうことなのかな。まだ語られない事象が多いのでよく判んないけども。トモエさんは言葉一つで他者を動かす、レクターっぽいキャラでもあるみたいだが…さてねえ。

●ハコヅメ・12話。容疑者似顔絵、実況見分、張り込み、被害者への聴収、防犯カメラ精査などなど。婦女暴行事件をコアにして様々なお仕事が多面的に描かれる、こういうのは内側で実地に経験してきた人の視点だし、それをエンタテインメントとして描けるのは力量だよな。源と藤の口喧嘩、それぞれの立場が判るだけになかなか辛いとこある。山田さんがひっぱたかれて喧嘩が何となく収まっちゃうの笑ってしまった。酷いけど。ネタが見分人形のブラだし。あと「下っ端の刑事は使い捨てですか!」「いいえ回復次第リサイクルします」という非常にウィットに富んだブラック労働宣言も笑った。酷いけど。