屍鬼、+もやしもんドラマ

●新番組・屍鬼小野不由美の著名な小説を藤崎竜がコミカライズしたものが原作とのこと、双方未読。にしても今期はホラー系のアニメが目立つね。そういう潮流なのかしらん。とまれ本編、山間の田舎村の夏が舞台。何やら唐突に洋館ともにやってきた奇妙な引越し者、村を厭うて都会に憧れるお嬢さん、憂いを含んだ謎の少年、そして死体。とまあ、雰囲気はナカナカな滑り出しなんですが…しかし、この典型的和風恐怖小説状況とキャラデザインのガッツリトゲトゲ具合がものすげえ喰い合わせだなあ。都会者ワナビーなメグミさんはまだ判るが、田舎者扱いされてるカオリさん一家もとんでもなくキャッチーなデザインですよ? その他大勢のキャラとのデザイン格差社会ぶりがいっそ清々しい。ちうか、藤崎竜ってこんな絵柄だったっけ。まいいや。


実にオーソドックスな恐怖小説の語り起こしと言えますわな。アバンの事件で視聴者を掴み、状況のスタート時から巻戻しで本編開始、ちょこちょこと気になる伏線らしき描写を差し込みつつヒロイン死亡(だか何だか)という衝撃にて次回へのヒキ。やたらに多い登場人物の整理も悪くない…っちうか、こんなけの多さだからあの特徴的なキャラデザインが生きてくる、ってとこはあるかもしれない。何だあの大川酒店のRPGのボスキャラみたいな面々は。無闇にカッコエエぞ。あとカオリちゃんちのあの犬は何でしょう、電脳でコイルったりしますか?


ホラー系はワシの苦手分野ではあるけれど、何やらようデケてそうな雰囲気があるのでちょっと付き合ってみましょう。作画的には(第1話補正もあるだろうけど)なかなか整ってますね。終盤のメグミさんのイメージシーンでいきなり濃厚な動き志向作画になってたけど、沼田誠也があの辺りですかね?


●ドラマ・もやしもん。一応見てみました。人物の芝居がちょっとうざったいなあとは思いましたが、これは見てるうちに慣れてくるようなものなのかも知れぬ。


ま、美里センパイ役の西田さんのハマり具合を確認するために見たようなもんなんですけどね。流石に違和感ねーわな。こういううっさん臭ェ大学生、居たよな。バッファローの木村のおっさんは正直印象とは違うキャスティングだったんだけど、なんか必死で標準語使て頑張ったはった。川浜役としてはやはりどうかと思うが、「西田とのコンビ」として見ると別に悪くはないかもね。樹教授の黒沢さんは…うーん、最終的に樹さんを演じられるような人が居るかどうか、っちう問題に帰結するワケで。まあね。


ある意味主役の菌たちは、アニメ版と同じく白組の手によるもの。ちうか番組自体が白組メインの構成になってるみたいやな。楽しそうにCG作ってらして楽しそうです。そして唯一、アニメ版からの継続キャスティングとなるオリゼー冬馬由美ねーさんだ。やっぱあのイメージは相当大きかったようですねェ。


てことで、んー、まあ、そうね。今後見るにしても感想は書かないと思うですわ。どうもドラマは評価軸がイマイチよう判らん。でもなー、やっぱなー、コレやるんやったらアニメで第二シーズンやってくれてもよかったのになー、とは思うよ。なんでアニメ企画通らなかったんだろ。売れないと判断されたのだろうか。