屍鬼

屍鬼・2話。開始いきなりのメグミさんの死に顔が怖いよ! 怖いよ! てことでツカミのインパクトはオッケーである。そしてこの夏この村では、謎の死人がゆっくりと増えてゆく。尾崎医師はいち早くその異変に気付き、最悪の場合未知の伝染病ではないかと疑い始める。されど事態は拡散拡大の様相を見せ始めており…っちうね。


ハナシのクライマックスが「医者と坊主と役人の会話シーン」ってのがなんかすげえわな。会話の集積でじわじわと物語を盛り上げてゆく雰囲気はいかにも小説原作っぽい。難解な特殊用語等は少ないものの(でも貧血の種類分けシーンはよう判りませんでした)、ずうっと台詞だけ続くこのシーンはアニメとして演出が難しいところだったのではあるまいか。いろいろと自然に、かつダレさせずに切り盛りしてたのが上手かったっすね。他にもカオリさんがメグミさんの残暑見舞いを見て喪失感に崩折れる、っちう描写が地に足ついててよかった。


1話からこっち、主人公かあるいはキーキャラっぽい感じだったナツノくんですが、ラストの表現見るとこの異変に関して自覚的な知識等は無いようでもある。てことはあの超然として何か知ってる風な雰囲気は、単に彼が中二っぽいキャラでしたってこと? いやまだ判りませんが。あと今回本格登場の看護婦さん、これまたごっついデザインのキャラやなー! 語り口は真面目なこの作品において、ライムグリーン髪の田舎看護婦ってのはなかなかすごい。メイン・サブ間のキャラデザ格差社会はますます進行の一途である。