屍鬼

屍鬼・5話。ナツノさんが目覚めたらトオルさんは大丈夫だった…ワケではない。てことで、トオルさんの死去によるそれぞれの反応と展開の話。村内唯一と言ってもよい友人であったトオルさんを失い、ナツノさんは何を思うのか。死より蘇ったメグミさんの恐怖もあろうに、ナツノさんは生来の性格なのだろうか、いたずらに騒いだり恐れたりはしていない。…ただまあ、これから謎と恐怖に立ち向かうぞ! っちう方向に行くよりも、なんかそのまま虚無的に事態を見守る、ってな方向に行きそうな気もするなあ。ナツノさん、ちょっと中二気味なとこあるし。


そして今回のもう一人の主役、マサオさんである。わがままで小児的でイヤミなヒネ坊主、っちうナカナカにエエキャラですよなあ。家族がエライことになろうが親友の葬式だろうが、まずテメエのこと優先で場の空気を読めないダメ兄さん。奇矯なデザインの多いこの作品内でもかなり浮いたデザインの人なんだけど、逆にあの外見と演技だからこそお話的に緩衝されてるところはあるかな。あれで真っ当な外見だったら、今以上に陰湿でヤな話になってたかもしれない。


静信和尚の聞き込みにより、ここしばらくで亡くなった方々の多くが直前に退職していることが判明する。退職と夜中の引越しってことは、メグミさんのように復活してどこか別の地で別の人間として生きる…いや生きてないか、存在し続けるという行動パターンを示してるのかな。メグミさん見てると、復活しても一応ゾンビ的な知能の退行は無さそうだしな。…性格が悪くなるっぽい感じはあるですけどね。人外と化してヘタレそのまま、ってな人は居ないのか。マサオさんはどうだ。