けいおん/ハガレン

けいおん!!・11話。暑い暑い夏の日の軽音部の一日、そんなけのお話。ただダーラダラしてるだけでアニメ一本出来上がっちゃうってのはお嬢さんキャラの特権ではあるなあ。これが野郎ども集団ならば別のヒネリやアプローチが無いとお話として成立もしない。…あ、いや、学生の頃はこんな経験したよなァっちうノスタルジーはこの作品の濃厚な要素でもあるか。作品側というよりは見る側のモンダイでもありましょうけれどね。


トンちゃんの脱皮見て「私たちも脱皮!」とひっじょーに健康的なスク水姿になるユイさんとムギさんがなかなかにまぶしい。ちょいと体型がもっちり気味なのが、リアル/ファンタジー通り越してこの子たちらしいなあ、って感じで好。それ以外にもそこそこ見所が多い回だったなあ…物語的にも画面的にもあまり動きの無い回だっただけに、余計に細かい見せ場が目立つというか。トンちゃんの水槽見てる五人さんの会話のいちいちの微妙な反応とか、部屋内と屋外の圧倒的な空気感の差異とかね。


しかし部室にクーラーか…そういや中学時代ワシ技術系部活に居たけれど、顧問がクーラー拾ってきて修理してたなあ。室外機一体型だったが窓には置けず、結局廃熱部分ごと部屋内に置いてみんなでクーラーの前面に「あたりに」行ってたけどな、ってワシの回想はどうでもいいっすね。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・62話。お父様VS人間どもの一大決戦である。身の裡に大量の賢者の石…つまり人の命を擁するお父様は、それをエネルギーソースとして圧倒的な戦闘能力をふるう。攻めれば奥様うっとりビームでHQの半分を焼き払い、守ればブリッグズ兵の重火器斉射を眉一つ動かさずに受け流す。しかしそのソースも膨大ではあるが無尽蔵ではなく、そこに付け入る隙もある…のだが。


だんだんと消耗してきて表情の崩れてゆく家弓お父様がなかなか鬼気迫ることだ。こんなおっそろしい声の青年に青筋立てて迫られちゃ、そら両腕封じられたニーサンではどうすることもできまいて。そしてその兄を救うため、自分の命を使って兄の腕を練成する弟さん。その手助けを中国お嬢ちゃんやらせるっちう流れがベタであざとくてよろしいな。敵も味方も深刻な消耗戦、というか喪失戦というか。ねえ。


てことで丸裸となったお父様をボッコボコのボコに殴り倒すエドニーサン。この一連のボコ殴りシーンは、非常に直截的でエモーショナルな、心の底から湧き上がってくるような迫力があってよし。まさかにこれでシマイとなるとも思えんが、ここしばらくでは一番「30分アニメのシメ」として相応しい切り方だったような気がする。…何となくそのう、激情に身を任せていた時のマスタングさんを思い起こさせるのがアレではありますけどね。うん。