ナイトレイド/けいおん/ハガレン

閃光のナイトレイド・8話。満州国と溥儀とリットン調査団…ははあ、前回地上波放送の無かった回から直接繋がってるようだな。てことで、満州国が国としてイケとんのかどうかリットンさんたちが調査に来るも、タカチホさんたちによってめんどくさい物を見せられる、というお話。…リットンさんと言うと不本意ながら、今ではヘタレイメージが見え隠れしちゃってますねェ。ホンマ罪作りやでェあのコンビ。


リットン調査団たちが実は一時的にさらい屋な目に遭っていた、という歴史的IF要素はなかなか。んでどうしたかってェと、彼らは国際バランスをひっくり返しそうな新型爆弾を見せられるのだ。なんと1930初頭に核兵器か! これまた歴史的IF話なのか! と思わせといて、ひょっとしてそれは幻影なのじゃないかという不確定要素もあり。しかしマジで核ってのはちょっとムリ臭いよなあとは思うが、あるいは一味には時間航行能力者とかでもいらっしゃいますか? 預言者がどうのこうのてなネタも絡んできてるようだし。


何やらキナ臭い大ネタに近づいているような、そんな盛り上げ方がよし。嵐の前の平穏さとして、今回シメの汽車旅行シーンも良かった。ラムネとか楊花とか、時代とエキゾチックさをかもし出す道具の使い方がね。…あと、砂漠シーンでの航空機はあれ、Ju52かな? 1930頃にもうあったっけ? とか思って検索したら、3発のユーさんはギリギリ1932初飛行らしい。おおー、最新鋭テクノロジでしたか。


けいおん!!・8話。ユイさんたちは三年生なので進路決定の季節である。いや正確にはもう遅いのである。相も変わらずずるぐだーっとした性格のユイさんは、いつまで経っても自分の将来のことが決められない。…いかんよなーこういうの、でもワシ判るわー。ワシもそんなんやったしなー。一方のりっちゃんさんは、ダラダラした性格だからじゃなく、いい加減なのでほったらかしである。ここが二人の違いよな! 全くもって大差ないがな!


スタート当初よりあった、「高校生活の終わり」というちょいとおセンチな雰囲気の醸成は今シーズンの特色の一つよね。いつまでももこのまんまじゃいられないだろうしな、という予兆。でも、主人公のユイさんがあの通りぽんわかしてんので、それに引きずられて「まだまだ余裕はあるぜェ」てなもんでなかなか終わりのイメージが出てこない。この、ちょっと宙ぶらりんな風情はエエね。懐かしい…と感じるのはワシもだらだら野郎だったからだろうな。


そういう要素も進めつつ、今回はユイさん(とりっちゃんとミオさん)の幼少時代のエピソードが中心位置にある構成。いろんな成長段階のユイさんが見られて面白いね。中身があんま変わってないのは流石ですけれど。いくつか挙げてた進路案がどれもこれも「しょうらいのゆめ」レベルの代物でしたしなあ。…先生も大変ではある。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・59話。X-DAYを前にして、ホムンクルス陣営もあともう少々準備が、五人目の人柱が足りない。しかしその不足物資も、マスタング/アルフォンスという二段階の障壁を越えてとうとうクリアされてしまう。真実を垣間見たが故に欠損を伴った人柱たち…にしても、失明とはこれまた。マスタングさんもデカいスティグマータを得たものだねェ。未来を見すえる者が光を失うってのは確かに、家弓父さんの言うとおり何やら暗示的ではある。


とりあえず、前回の引き続きとしてのマスタングさんの煩悶はクリアされましたな。しかし今回、窮余の一策があった故に自発的人体練成は避けられたけど、もし何も手がなかったらあのままホークアイさんを見殺しにできたかどうか。ま、目配せに気付いたお二人の関係性に祝福を置いておくべきか。


てことでお話の中心は家弓さんたちの部屋になるんでしょうけど、後に残された格好のブラッドレイとスカーのおっさんペアが何かエエなあ。お互いに小細工ナシのパワーキャラであり、意志の強さも折り紙つきのゴッツいお二人。そのボリュームに相応しい迫力のバトル作画がすげえ贅沢だ。…あとえーと、中国さんと賢者の石の石蹴り追っかけっこってあれ、ひょっとしてインディ・ジョーンズOPのパロディかしら。いや、それにもまた元ネタありそうだな。