デュラララ/おお振り/ナイトレイド

デュラララ!!・19話。黄巾族の長であるというマサオミさんの真実。アンリさんがそれを知り、そしてそれを見てしまったために 発生する事象は更なる混沌へのトッカカリである。何かしなきゃ、何かしよう、そういう個々人の考えが事態を面倒にさせてゆく…というより、イザヤさんの思惑通りになってゆくのであるな。嘘ではなく真実をもって状況を動かすというイザヤさんの手管は、悪魔の情報屋らしいヤリクチですなあ。真実ではあるが虚構でもある池袋という巨象を、群盲が撫で回すワケだ。どこを撫でさせるのかはイザヤさん次第、ってとこですな。


考えてみればイザヤさんの人間操縦方法は結構あやふやで、いや画面やダイアローグで語られざるシカケやら何やらがあるのかもしれないけれど、そこら辺の煩雑さをスッパリ省いて要所々々で悪々ゥい笑みを浮かべるイザヤさんのカットを挟むことで「全ては私の思うがままだ」っぽい風情を出してんのは上手いな。マスターマインド的ワルキャラとして、ちゃんと充分な貫目がありそうに見えますしね。


…あと、私服のアンリさんのちちがとてもちちなのでよろしかった。露出少なくてダボっとしてんだけど、それでも判るちち…というね。外見とのギャップというデザイン上のウリがとてもあざとくて、よし。


おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜・8話。美丞の攻勢と西浦対策は実にゴツい。ポッと出の西浦としては、ここまで事前に対策をされていたという経験が無かった、っちうことですね。阿部さんとモモカンはいち早く異変に気付く(「見送り方に迷いがなさ過ぎる」だそうだ。やっぱすげえなあ)のだが、その勘所を押えていたのは三橋さんでした、という話。


モモカンさんは「自分の打席に相手のシフトを見て、何故そうされたのか考えよ」と言う。その上で対策できるんやったらやってみよう、ってワケだ。そうねえ、シフトってのは畢竟、ある場所を厚くして他の場所を薄くするってことだしねえ。…しかしそれでキッチリ対応できるプレイヤーってのも限られてくるだろうけど。


てことで、こっから先は「相手はこっちを知っていることを知っていることを…」てな入れ子構造な読みあいすら発生しかねん状況である。うへー。これからは前試合では少々希薄だった、この作品ならではの濃厚な思考の連鎖/レイヤー積層が見られそうだな。あと、美丞キャッチャーのゲーム外部に片足突っ込んだ逡巡も気になったり。「点差があれば野球をしてやれる」か。…さて。


閃光のナイトレイド・7話。あれ、総集編か。川澄綾子のナレに乗って各キャラや状況の概略を示してくれるのはありがたい(時代や人物の背景がアニメとしてはそこそこ独特だしね)のだが、それにしてもちょいと…そのう、元から計画されてた総集編っぽくない感じがする。ひょっとして制作が遅れでもしたか? と思って検索してみたら、どうやら本来放送さるべき「7話」が事情によって地上波ムリっす、ってなことになったらしい。…満州事変、ね。横槍入ったか。ははあ。


次回からは通常運行らしいので、まあよし。仮にその本来の7話に重要な挿話があるにしても、今後の本編でフォローしてくれるを望みます。…それにしても、ヴァイオレンスだったりえろだったりで放送できひんかった、ってのはいくつか記憶もあるが、こういう放送不能ジャンルってのはアニメでは珍しいのと違うやろか。ま、深くはツッコまぬけどね。とりあえず次回に。