ニンジャスレイヤー/乱歩奇譚/クラスルーム

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン・18話。ユカノ改めアムニジアさんがいたいけな青少年をスカウトして革命的赤色活動に誘導する話。これも確か書籍版初出なんだよね。ワシ知らないや。ともあれ、話の構成的にはどっちかっつーとジメッとした、イッキウチコワシのどこか薄暗い面を押し出したお話であり、フジキドとしてはどうもしどころのないエピソードではある。…ラストで自分の道を歩もうとしている青年は、さてどこまで自分のままでいられることか。ねえ。

バスター・テツオの素顔というか、装束を脱いで末端のモータルに影響を及ぼすヤリカタはその手の「闘士」っぽい風情がある。強い弱い以前に「あー、こいつは物語上そうそうヤられんだろうな」ってな存在感は流石ですね。小西克幸の大物っぽい演技が池田秀一のシャアにどんどん似てきてる、のは本人の意向か音響監督の指示か。

乱歩奇譚・7話。パノラマ島綺譚前編。ブラック企業社長のコモダさん。オトナのテーマパークとしてのパノラマ島をヒトミさんと建設するものの、なんか知らん密室的状況下で圧死してしまう。これも模倣犯二十面相のしわざであろうとして明智探偵は出張ってくるのだが、いかんせん離島のこととて頭痛を抑える缶コーヒーの自販機も無い。よって小林少年(とお供の羽柴くん)を呼び寄せるのであるが…っちう話。猟奇的な死亡事件と缶コーヒーの重要性が似たり寄ったりな明智さんも、密室殺人や連続殺人でワクワクしつつ女装してる小林さんも、まあ何ちうか尋常なお人ではあるまい。それを踏まえても明智さん、コーヒー持ってきた小林少年見てのあの笑顔ですよな。…どうやら明智さんも小林少年と同じく、どうでもいい人間は人間として認識してないようですしね。似た者同士ではあるんだろうな。

パノラマ島建立のジジイ二人に一条和矢大竹宏。一条さんはともかく、大竹宏は本当に久々でちょっと嬉しくなった。フィルモグラフィ見るとちょいちょいお仕事はされてるようなのだが、ワシが覚えてるのだと財前丈太郎以来だから10年近く前だもんなあ。デスノートに出てたらしいが思い出せないし。月並みながらご健勝であれ。あと何だ、明智さんは脳内で知人をシミュレートする技に長けているようだけど、そんな非実在状況にあってまでもちゃんとお漏らしする黒蜥蜴さんに割と感心する。もう好きにしたらエエと思いました。

Classroom☆Crisis・7話。服部ハナコ先生といりすさんというよう判らんコンビがハイジャックに遭う話。一話とちょっとだけ似たようなシチュのエピソードで、登場人物もそれを自覚している。今回は地球から救出に向かう手段が無いので現地にて上記コンビがなんとかせんならん、ってとこが主な差異であるけれど…なんかこう、いろんなトラブルに遭う集団だな! 

てことで、今回の話の必要性はまず、吉野兄さんは中ボスクラスでありその上には(当然)井上和彦のおっさんが居る、ってのが示されたこと。予告も併せて見ると吉野兄さんのあの性格や行動にも何らかの根っこはありそうだ、てとこだろね。次にいりすさんの出自についてちょいちょい、ひょっとしてナギサさん…科宮に繋がるご血統じゃないかなということらしい。まこれはいいや。あとはあのジェイソン・リー先生かな。多分キャラ的に科宮側の人だと思うが、この方がA-TECの助けになるかどうか。…何につけ「謝謝」言うてんのは日本人相手へのちょい誤解かと思ったけど、リーさんってことでご本人が中国系の人なのかな。いやクリストファー・リーとか居てるけどさ。

あとはリー先生(ちうとニンジャっぽい…そういや服部先生もニンジャだっけ)を襲った「クライアント」が誰かってとこですけどね。身辺警護とパイロットがあっさりすり替わってたり都合よく救助をよこすことができてたり、いかにも井上和彦のおっさんが怪しいっちゃ怪しいんだけども、さてね。