ハガレン

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・45話。冒頭いきなりのグリードVSラース戦が、熱い々々。非常にスタイリッシュでシャープ、絵柄のメリハリの付き方も豪華である。ちょっと向こうの方で闘ってる二人の場所から、折れた剣先がカメラに向かってグイッと曲がりながら飛んでくる絵に「おほ」とか言っちゃった。…というまあ、ツカミとしてのアクションシーンの後に、ここ数話ほど積み重ねてきた「最後の舞台に向けて役者たちが配置に付く」というシーケンスをじっくり描く、という構成の回ですな。


エド兄さんからマスタングさんまで、伝言ゲームで情報を伝えてゆくという、それだけの話を執拗なディテイルでもって描く後半部分。こないして人々は繋がってんのやでェ、という伝達行為そのものが主題のシーンである。…中国娘さんは国境の町で仲間のことを思い、グリードさんは己が裡から消せない仲間の残滓に戸惑い、と今回はことさらに「同胞」という主題を繰り返し描いていた感じ。今回だけのED絵で、仲間たち各々を順繰りに見せてゆくシメまで、なかなか決まっていたっすな。


鷹揚で細けェことは気にすんな、っちう家風のアームストロングさんちがなんか、エエなあ。あすこの男連中は全て内海賢二声なのかしら。それはちと、怖い。