レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・23話。テレスティーナさんはその外装をかなぐり捨て、本性としてのチンピラ性格を明らかにする。田中敦子姐さん相手にやらずもがなの挑発的態度をとって、「あーわざわざ疑われるようなことせんでもエエのになあ」とか思ったけど…どうやらネコ被ってるのも限界じゃあ、ってとこだったのかな。とまれ、今までの理知的な態度からの豹変振りがなかなか、演技しがいがあって楽しそうな大原姐さんである。楽しそうだ。…ちょっとふり幅のデカ過ぎるキャラのような気がせんでもないけどね。まあそこはそれ、この作品のカラーでもあるし。


ちうことで、ちゃんと貫目もありそうなボスキャラの登場(いやすでに登場はしてたけど)である。今までちょいとのったりしたテンポではあったけど、こういうクライマックスへのタメ展開は判りやすくて悪くない。…何かにつけて先走り行動し、そのたびにヤられちゃうミコトさんの、ある種の典型な主人公性格も含めてね。便利な行動パターンではあるし、その後の「あんたには何が見えてるのか、ホレホレ目の前に仲間もおるじゃろ?」というワンクッションも生きてくるというものだすな。


メインのスジもはっきりしてて(≒典型化されてて)見やすかったが、細かい演出もちまちまと気遣いがあってよろし。歩いてるウイハルさんが表情を明るくすると同時に建物の影から出てくるとか、ビンタしたあとのクロコさんの表情を直接見せずにサテンさんの反応だけで見せるとか。割とこういうとこ、凝るよね。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・48話。グラトニー/プライド相手の死闘。ランファンさんは東洋の不思議なアレコレによって夜目が利き、よってグラトニーは不利な戦いを強いられる。オーニンジャ…って中国系か。プライドさんは余裕の戦いを見せているが、閃光弾一発で一気に形勢逆転されてしまう。光ある故に暗躍できる「影」のホムンクルスだけど、逆に強過ぎる光によってピンチになる…ってのはおもろいね。


進退窮まったプライドさんだが、グラトニーを「喰う」ことでまたもや戦いの主導権を取り戻す。うーんまあ、描き方によっては別に「アリじゃね?」ってな行動だと思うけど、リン/グリードの当面の主題である「仲間とは何か」というのを焙りだす上では効果的なギミックとも言えるかな。いやまあ、ホムンクルスたちがそれぞれ「仲間」ってな関係なのかどうかはよう判らんけどね。そしてすぐそこで何やらやってるお父んの動向が肝ですかな。


セントラル組も色々動いている様子で。こっちのジョーカーはやっぱし沢海オリヴィエ姐さんだろうなあ。今んとこロイさんたちのゲリラ的敵対行動を邪魔するようにも見えるが、一筋縄ではいかぬお人である故に。…だからこそ、めっちゃ素直にこっち側の味方行動するとも思えないのではありますが。ねえ。