ソラノヲト/バカテス

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト・2話。着任して部隊内部の紹介を受けるカナタ二等兵。どうやらこの部隊は実質すること無しののんびり軍隊さんのようで。んでもって幽霊騒ぎの探索を通じて、ツン気味ツインテさんとも仲良くなってゆくのでした…というね。雷と悪天候の空を見せといて、主人公だけは妙に前向きで明るいってのが独特な奥行きを感じさせる気がしたり。画面の雰囲気と話の調子を判りやすく併走させてない感じというかね。


現代日本の風俗が過去の痕跡として垣間見えたり、起床ラッパがそのまま「起きろよ起きろよ皆起きろ」だったりと、架空というよりはどうやら未来の世界っぽい情報が出てきたりしているな。いや、パラレル的なものかも知れませんけどね。あのホットラインの脇にあった復号コードブックみたいの、表紙に書いてあるのはフランス語か? まいいや。


しかしこうなると、状況設定の「軍隊」ってのがどう働いてくるのかですな。このまま戦闘も何も無く話を紡いでゆく、ってな小説やらもあるだろうしワシも好きっぽいが、このアニメに関しては何となくそういう方向には進まんのじゃないかなあという気がする。オリジナルのアニメ作品、それも結構練りこまれているような風情だしねえ…軍隊要素が後景になるような構成には普通、せんだろうなあ。さて。


…あーあと、こんな素朴な世界観の軍隊にて、あんなスーパーなデザインの兵器なのは違和感があったぞ! 石垣さん! そこはホレ、リベットやら鋳造やらっぽい風情の方がよくないっすか? いやまあ、ちゃんと理由も理屈もあるんだろうけどさ。ちょっとビックリしたっすよ。


バカとテストと召喚獣・2話。Eクラスを打破して善哉状態のFクラスさんたちであるが、勢い余ってAクラスとの戦闘に入ってしまう。当然ながら劣勢極まりないどころかほぼ勝ち目もない状況であるが、参謀役のユウジさんにはある秘策がありまして…というね。ま、これまた当然ながら結局は負けちまうんですけどね。お話序盤のこの段階で勝っちまったらこれ以上の続けように困るでしょうしね。


うーん…今んとこまだ、召喚バトルにおける戦術戦略的にはあまり面白さは無いなあ。「点数(パワー数値)が高いほうが無条件で勝ち」というあまりにも単純な殴り合いしか見せてないし、相手の点数を全く知らずに闘いだすってのもヘンじゃない? 敵の各科目テストの点数くらい見てこいよォ、って気はする。そもそも「学力テストの点数」を話の根幹に据えてる作品なのに、勉強や学習の要素がほとんど見えてこないのは構成としてどうなんだろうか。いやお行儀の良い学習アニメになれ、っちうんじゃないけれど、ここまで要素が薄いなら普通に「召喚術の技量を学ぶ学校」とか、そういうストレートな設定でも良かったんじゃないかな、と。


…まァ当然、今後はそういう要素も出てくるんでしょうけどね。今回の年号記憶ミスっちう仕掛けとかはそれに当たるんだろうか。でもあれ逆に、召喚術とは関係ない話になっちゃってますけど…。


そういう設定の根幹に関わる辺りにはいろいろと「?」てな点が見えるが、それ以外のコメディ描写やらお嬢さんのかわいったらしさやら主人公のしょーもなくも何故かモテる立ち居振る舞いやら、その辺はフツーに面白かったっす。それが困りものと言えば困りもの、でしょうかね。あと、折角だしアキヒサさんは手にくっついたちゃぶ台でどんどん闘ってゆけばよかったのに。…「物理攻撃できるバカ」だしねえ。かっこいいぜ? 多分。