レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・10話。サテンさんが手を出してしまったレベルアッパーには、当然ながら危険な要素がある。使用者がそのうち昏睡してしまうのだ。友をエライ目に遭わせたレベルアッパーを追ううち、下手人としてある人物が浮かび上がってくるのだが…それまた当然ながら、田中敦子のぬぎぬぎ姐さんでありまして、というね。


サテンさんが恐れ後悔している理由ってのが、自分の心の弱さにより他人を巻き込んでしまったから、ってのがこの子のエエとこやおまへんか。常からのウイハルさんたちへの態度見てたら判るとおり、サテンさんは本当に他者への思いが深い人なのだ。その上での「レベル0って欠陥品なのかな」という自己言及台詞の重いこと、ですなあ。


レベルアッパーは人の脳髄を並列処理して潜在能力を高める、っちうものらしい。なら昏睡症状は並列処理アルゴリズムがヘッポコだってだけの可能性はあるなあ。上手いこと使えば充分実用に耐えるのと違うか? ま、アイドリング状態だからって勝手に他者に脳のリソース使われて平気なものか否か、っちう問題はあるでしょうけどね。…あとまあ、町でレベルアッパーたちが大暴れだったり昏睡者が続発したり、とこんな大規模事件でさえ動いてんのがジャッジメントさんたちだけなのなあ。それは都市社会の構造として問題ないっすかね?


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・35話。この国のかたち、である。異質な者どもはこの国を侵蝕しているのではない。どころか、そもそも彼らの目的のために作られたのがこの国である。…いやあ、伝奇モノとして実に大きなシカケであってよろしいなあ。割と普通に演出されてんのが残念なくらいでして、やりようによっちゃァ「第何部」のクライマックスのヒキとしても充分なネタだと思いますよ。しかし四百年足らずのスパンとは、これまた不死の存在なりゃこその超長期計画ですねえ。


中央より宝亀さんが来たりキンブリーさんが超回復したりして、この氷の国でのドラマは着々と下地ができあがりつつあるようだ。その中で凍るに任せてほっぽらかしのスロウスさんがどうも危ねェぞ。そこはもうちょっと、キッチリカタを付けといたほうがエエのじゃなかろうか沢海姐さん。ま、今後の展開のためなんでしょうけどさ。


いくつか。■エレベータが開いて戦車を認め、にいっと笑ってワキに退く、というバッカニアさんの一連の動きがかなり良かった。わざわざあんな地味で手間な振り付けさせてるゼエタクがいいじゃないですか。■砲塔から乗り出して指揮する車長、っちう絵はやっぱ映えますねえ。そして操縦手は蹴られるものだよね! ■モブキャラが多かったのでしょうがないっちゃそうなんだけど、にしてもザコキャラとしての立木文彦さんは目立ちすぎる!