危機管理能力の危機

●職場にて業務のレクチャーをする。新人さんにしてはそこそこ覚えが早く要領も良いので油断してたら、かなりデカいミスをやられてしまった。オマケに目の前で発生したそのミスにワタシが気付かなかったという体たらく。…こっちは「この調子なら大丈夫だろ」と油断し、向こうは向こうで「見られてるから少々のことは平気だよな」と気が緩んでいた、らしい。んー、お互いに「相手がいるからまあいいや」っちう意識がアカンかってんなあ。気ィつけよ。


●自動車のエアバッグが交通事故を増やしている、という詭弁がある。人の行動は「予測されるリスク」によって無意識のうちに左右されるので(リスク・ホメオスタシス)、安全装置としてのエアバッグの存在は慎重さや注意力を減少させ、事故の増加につながる…というね。判らんでもないが、だからっちうてエアバッグ廃止したら(事故件数はともかく)死者は確実に増えるだろうしねえ。


要するにドライバに安全だと感じさせなければ良いワケだ。事故が起こったら自動的に運転者の心臓めがけてクイが飛び出してくるハンドルとか、ぶつかるとまず優先して居住区画が潰れるクラッシャブルボディとか、を採用することで「事故を減らす」ことは出来るということであるな。よし特許だ。


●そうねえ、一見ものすごく危険な格好だけど、いざとなったら意外と命を救ってくれるような装置というのはどうか。安全装置とはとても思えないような禍々しい外見の…ってまあ、そうそう毎度騙されてくれるとは思えないけれど。あるいは事故った瞬間人体を完全に保護し、直後シベリアで5年間ほど木を数えさせられるような装置(装置?)ならどうか。これは事故件数も死亡件数も減少するぞ。多分。