そらのおとしもの/空中ブランコ

そらのおとしもの・6話。2話前にチラッと出てきてたもう一人の天使っぽい人が登場する話。…いやまあ、普通こういう新キャラ、それも謎の押し掛け迷惑さんとなれば「日常の中に闖入してきた非日常」っぽい導入話で一話分とると思うんだけど…流石にこの作品は勝手が違った。乱入者のニンフさんは「何故かやってきたけどまあいいや」ってことでいきなりの海だ水着だ話である。展開早ェよなあ。サクサクと無駄がなくてエエっちゃエエと思います。


ちらちらと彼女たちの出自についての伏線や謎をちりばめつつ、そはらさんの(ちとマジ気味な)ヤキモキ話も展開する、という山盛り具合ですしね。ちゃっちゃと話を進める必要もあったのでしょうな。泳げないそはらさんに差し伸べられ、暴走しかけたイカロスさんを連れ戻し、絡まれてるニンフさんと繋がれる「手」という描写のリフレイン加減が小賢しくてよし。


あとはちょっとかがんだイカロスさんの微妙な腹筋の影とか、そこら辺もよし。全体的によし。うーんよし。…お話的には別にどうこうはないですけどね。まあ。


空中ブランコ・4話。イザって時に投げられなくなった三塁手浪川大輔の話。イップスってのはゴルフ用語だと根拠もなく思ってましたが、そういう症状全般を指すのね。投げられない男→原因はライバル→彼との和解により緩解…とまあ、お話のほうは毎度ながらものすごく判りやすいことで裏も表も深読みの余地もない。ズドンとまっつぐなお話に、ジャラジャラと過剰にぶる提がったディテイルを楽しむアニメ…にしても、ちょっと物足りない気はする。


今までのお話がどうやら並行した状況にあるみたいなので、今後はそこら辺の仕掛けが出てきたら面白いな。まァそういうこともあってのシンプルな構成だとは思うので、キャラの増加によるアレコレを楽しみにしてみようか。…しかし浪川大輔さんが「ロートル野球選手」ってのはちょっと違和感があるよねェ。スポーツ選手の選手生命は短いってのもあるんだろうが、ライバルの新人さんと年齢的印象があんまし変わんないのはどんなもんだろ。