輝きのタクト

STAR DRIVER 輝きのタクト・4話。今回は今までとはちょっと構成を変えてきて、何故か世界で二人きりとなってしまったタクトさんとワコさんの話。人の記憶と願望を風景として映し出す能力ってのがその種明かしなんだけど、その願望主がタクト/ワコさんのどちらでもなく、スガタさんに思いを寄せるショートメガネさんの「あの二人がくっついてくれればスガタさんがフリーに!」っちう深層心理が主体となった、ってのが何やらまどろっこしい仕掛けである。…ま、原因はどうあれ、この現象によって二人の関係性はさらに深まったのではありますが。そしてスガタさんはいつ反旗を翻しますか?(しつこい)


今回はほとんどアクションやメカ戦もなく、人の居ない世界を二人が逍遥するだけ、という地味っぽい回。…この構造ならもっともっと、ヘンテコなイメージやら隠喩やら暗喩やら直喩やらを盛り込んだ作風もアリかとも思われるが、案外あっさりとした味付けになっている。そこら辺は「過度に観念的にならないように」っちう制作方針でもあるのかしらね。 確かにその分、巫女たるワコさんをめぐる事情や彼女の心情が判りやすくなってはいるのだけれど。


それにしても、歩いて出てきてそのまま去ってったあのロボはちょっと惜しいなあ。体躯の各所に赫い目…投影装置か? が付いてて、いちいちガコンガコンと開閉するというギミックとか、物語的な使い方もいろいろありそうだったのに。あと保険医役の桑島さん、綺羅星幹部としての顔に比べてとっても無害っぽい風情でよろしかったっす。ギャップがあってエエね。