聖剣の刀鍛冶

●何とか一本だけ、の聖剣の刀鍛冶・6話。いきなし美少女剣士三人に襲われているセシリーさんたち。その正体は帝国所属、各々が魔剣を佩いた魔剣士たちである。まずは向こうさんがナメてかかってタイマン連鎖、各個撃破の後はコンビネーションアタック…という判りやすい悪役行動ですな。一方でセシリーさん側のゴタゴタ会話をちゃんと待ってくれてたりして、そういう所は妙に律儀である。


それにしても。劇中で指摘されていたが、聖剣アリアさんを接収したいという目的のための行動としてはあまりにも無茶ではある。かといって「冷酷で計算高い暗殺行動」と言うにはバカ派手過ぎる大騒ぎしてるし、何と言うか…そうねえ、チンピラくさくて威厳も何もあったもんじゃねェやな。「ホンマにあんたら一国を治める立場の人間か?」という井上和彦の疑問は実に真っ当である。女剣士さんたちの行動言動を見るとどうやら人死にも辞さなかったようだしねえ。理由はあるのだろうが、どうも胡散臭い。


作画は毎度ながらワクワクもののデキ。剣戟の切り結びやゲームの必殺技みたいなエフェクト合戦を経て一変、短剣お嬢さんの体術メインなアクションまで実によく動く。あと、帝国さんたちの得物がクレイモアにフランベルジュにロムパイアにキドニー・ダガーに…という、RPGのカタログみたいなチョイスが何か微笑ましかったり。ちょっと男の子っぽいよね、こういう「武器バリエーション取り揃え」みたいなラインナップ。